41話、ご注文はヤンデレですか?
「さてさて〜、これから奴隷商店に入るんだけど...」
「どうしました?」
「ノアールって入れるの?」
「うーん、確か入れると思いますよ?奴隷時代の時に降りに入っている僕を奴隷と一緒に見ていた奴がいましたし」
「そ、」
「どうしたのです?ご主人、」
「なんでも無い」
そう言って奴隷商店に入れる。
すると、
「ようこそいらっしゃい...た?」
「ん?」
「チッ!なんだ子供かよ」
『子供が買えるような値段じゃねぇーんだ!帰った帰った!』
「大丈夫、お金は持ってる」
そう言って金貨を見せる。
このお金は相変わらず盗んできたものだ。
「なっ、し、失礼したしました!」
『こいつは貴族の子供かなんかか?』
「ん、」
「で、ではこちらです、」
コトン、コトン、
奴隷商店の中は石畳で、暗く、静か、そのためよく足音が響く。
「どのような物が?」
「う〜ん元貴族、」
「っ!」
「そんな奴隷が欲しい」
「わ、分かりました」
コトン、コトン、コトン、
奴隷商店の中を歩く。
そして一個の檻の前で止まる。
「ん?」
「ここです」
「おい、出てこい」
ジャラジャラ、と鎖の音を響かせながら出てくる。
「こいつは今さっき入ったばかりだ」
「そうなの、」
驚いたふりをする。
「そうなのです、そのため少し反抗的かも知れません」
「わかった」
「本当にこいつでよろしいので?」
「いい、」
「......分かりました、ご注文はヤンデレですね?」
そして貴族を檻から出すと値段を言ってきたので一括で払う。
「っ!お買い上げありがとうございます」
『本当にこれは貴族の娘だ、しかも結構金持ちの』
『少し、こいつの名前と能力が気になるな...〈鑑定〉』
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【決めてください】
女
LV 2
【矛盾発生、LV 20解放】
スキル
・嫉妬 【大罪スキル】
・我慢
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『何このデジャブ』
「どうかしました?」
「いえ、なんでもありません!」
まぁ、そんなこんなで奴隷商店を後にしたヒガンなのだった。
「で、名前どうするのです?」
「.....ノアール二号」
「...........」
『それはちょっとふざけ過ぎ、キモい』
「ぐは、」
【ヒガン は 35 の 精神 的 ダメージ を 受けた】
「ん?あ、聞こえてるんだった」
意外と辛口なところがあったノアールだった。
〜次回予告〜
「42話、ヤンデレちゃんはつおい 」
明日の12時に投稿予定です