4話、処刑台
「では、これから王女暗殺を行おうとした罪として首を跳ねる!」
ここは......何処だ?
「良いぞ!」
「そのままやっちまえ!」
首が動かない?
「5!」
ん?なに?
「4!」
え?これ、ピンチ?
「3!」
ま、マズイマズイマズイ!これどうやったら離れられる?!
「2!」
あぁ、誰か助けて、
すると、時が止まった。
「は?」
そして時が止まった後に黒いモヤのようなものが現れ、そのモヤがだんだん人の形になっていく__
『シにたくナいか?』
黒いモヤがそう言う、
勿論死にたくはないが、ここで答えたらもう後戻りができない予感がして一瞬戸惑ってしまうが....
「あぁ、死にたくない」
すると___
「1!」
「0!」
「死ねー!」
ガキン!
刃が折れた、人間の皮膚で折れた。
「「「は?」」」
「ふ、」
面白い、
かつてないほど面白い、
今度は簡単に首につけられた鎖が解ける
そして立ち上がると....
「うぉぉぉぉ!」
人間が切りかかってきたので
殺した。
「ふ、【ファイア】!」
人間が
魔法を打ってきたので
近づいて殺した
そして、気がつくと俺は血の海に立って、
笑っていた
「ふふふ、アハハハハハハハハハハハハ!!」
自分でもおかしいと思う、
だけどもう遅いのかもしれない
そして、城の1割、国民の2割が彼に惨殺された。
♢♦︎♦︎♢
その事件から一週間後、ロードキア王国にある女が入ろうとしていた。
「やぁすまないねお嬢ちゃん身分証明書を出してもらえるかな?」
「ん?」
「あ、ここのところ物騒だろ?だからこうやって取り締まりを強化しているのさ」
「あぁそうか分かった」
「なら身分証明書を___ 」
「〈精神操作〉...」
「________あ、あぁ良いよ、ようこそロードキアへ!」
「あぁ入らせて貰うよ」
♦︎♢♢♦︎
門を簡単に抜けるとまず商店街があった。
「この後どうする?」
「あそこの店が美味しいのよ」
「ほら行こ!お兄ちゃん」
「はぁー今日も稼ぎが少ないな...」
ものすごい賑わっていた。
ここでついつい殺したくなってしまうが、流石にそれはダメだと思う。
この考え方は人間の部分がちょっとでも残っているからだろうか?
そう考えながら歩く事15分、目的の場所に着いた。
「冒険者ギルドだ、そこに登録しておけば面倒なことにはなりにくいだろうな」
そして俺...改め私は冒険者ギルドの扉を開けた。