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狂気の沙汰じゃない!  作者: カリントウ
再来の街
163/165

163話、タイムトラベラー6


「では、ついに初めてやろうじゃ無いか...」

『時を巻き戻しまくるッ!!』


『まずいな...あれをされると、多分ものすごくあいつが強化されて...一瞬で私達を殺せるぐらいにまで成長するだろう...』


『〈時間回帰タイム・リセット〉!』


ギュゥゥゥゥ...



「ふっ、もう一度だ!」


『まずい、このままじゃッ!!』


『〈時間回帰タイム・リセット〉!!』


そしてまた時が巻き戻ると思ったその時に声は聞こえた。


『【クールタイム中です、残り29秒】』


「なっ、クールタイムだと!?...言われてみればここまで連続して使ったことはなかったな...」


「チッ、」

『って事は約30秒以内に倒さなきゃダメって事だろ?』


そう私は思いながらノアールに問いかける。


「ノアール、1つの物に二方向の方向加速ベクトル・ブーストを掛けることってできるか?」


「で、出来る...けど2つの加速の角度は最大90°までしか出来ないんだ...だから引きちぎるなんて事は出来ないんだ...」


「そうか、そう言えばルナお前の能力の中に《世界の終焉》みたいな名前の技ってなかったか?」


「あ、もしかして終ノ世界ジ・エンド・オブ・ワールドのことです?」


「そうそれ、それ使えないか?」


そう言うとルナは考えるようなそぶりをしてこう答える。


「簡単に言うとその能力って少し前に戦ったあの色を使う男の灰ノ世界アッシュ・ワールドでしたっけ?そんな感じの能力なんですよ...白黒のまるで廃墟になったかのような家がそこら中にある時の止まった・・・・・・世界...」


「ん?時の止まった?」


「えぇ、そうですが...」


「すぐにその能力を使ってみてくれないか?」


「相手も入れますか?」


「入れといてくれ」


『〈終ノ世界ジ・エンド・オブ・ワールド〉、招待、相手と私の仲間』


そう言うと私達は灰色の城の中にいた。


しかしそこは今までいたところとは全く違う、窓ガラスは割れ、カーテンは破け、壁には穴が空き、木材は腐りきっている。


「こ、ここは!?」


相手はいきなりの転移に驚き辺りを見渡している。


「しかしご主人、デメリットのようなものもあり、私がかすり傷でもダメージを受けると自動的に元の世界に戻ってしまうのです」


「それはそれは...取り敢えず、ルナを守りつつ戦えばいいわけね」


「で、でもなんでここで戦う必要が?」


「あっ、そうか...あいつは何度も時を巻き戻しているんだ」


「なっ、」


「だから、時が止まったこの世界なら巻き戻されないのでは?と、考えた訳だ」


「成る程っ!」


そうノアールが言って、


私達はジッとこちらを見ている相手の方向を見た。


〜次回予告〜

「 164話、タイムトラベラー7 」

明日か明後日に投稿してみたいな...

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