162話、タイムトラベラー5
ああああっ!ネタが無い!!
「...ハッ!」
「え、えぇ...ま、待っていました...よ?」
相手はどうやら戸惑っているようだ。
『えーっと...私が生きてるってことはノアールとルナが頑張ってくれたおかげだよな?...まぁ、取り敢えずどうするか考えつつ攻撃しましょうか...』
「ルナっ!混沌武具で大弓を作って相手の心臓を攻撃!」
「了解ですっ!!」
『〈混沌武具〉!形状、大弓っ!!』
ルナが叫ぶと左手から長さ2mはある大弓が出てくる。
「ノアール!ルナの補助に回れ!!」
「分かりましたッ!!」
『補助って具体的にどう言うのを...?』
「攻撃をいなしたりとかね?」
そう言うほどアドバイスを耳元で呟いてから相手に向かって走る。
「ふっ!私は無敵だ...」
『〈虚無回帰〉!!』
灰色になった直径、数mはある球体が出てくる。
「ふふふっ、ハハハハッ!」
『分かった、私の能力の真髄が...時を巻き戻せば巻き戻すほど、なぜか私の能力の力が増えるんだ!無闇に巻き戻すのは面倒臭いし疲れるから、今回負けたら試して見ようかな?...クッ、しかし制御が難しいな』
「いきなり笑って頭までおかしくなったのか?クソビッチ王女がよぉ...」
『ノアール...挑発の仕方が...』
『もうちょっとあれどうにかならなかったのか?』
地味にルナは引いている。
「へぇ...ビッチ、ふふふっ」
『ああ"っ!?この私があのビッチとか言う快楽に溺れた牝豚なんぞと一緒にするとは反吐がでるッ!!殺すッ!!集中吸引モード!!!』
『わーお...見た目がいいやつほど腹黒い説はこれで立説だね!』
相手が集中吸引モードを起動すると、いつもの5倍ぐらいの吸引力でノアールだけを吸い込もうとしている。
「ハアッ!!」
ルナが矢を放つ、
「っ!?ッタァァ!!」
『足がああああ!!』
しかし相手がギリギリで回避行動をするも避けきれず左脹脛を貫通する。
すると...いきなりノアールの近くに浮いていた灰色の球体の形が変わり始める。
約5mの灰色の球体が1cmぐらいまで一瞬で縮む。
「っ...制御されなくなり...暴走したのか?」
そう私が呟くと...
バァァーーーンッ!!!!
王城のほぼ頂上の近くの壁が、謎の巨大な爆発により殆どが壊された。
「グァッ!!」
「キャッ!」
「グッ...」
私達3人は爆風で王城の外に飛ばされる。
「うわぁぁ!!」
相手も飛ばされる。
グチャッ!!
相手が左脹脛に刺さった矢を思いっきり引っこ抜く。
「...治れっ!」
『〈傷口回帰〉!』
相手の傷が一瞬で治る。
「シネェェ!!」
巨大な灰色の球体を今度は5個同時に私達3人の周りに出してくる。
ちなみに、私達と相手は20mほど離れている。
「フハハハハッ!正直制御するのは一個で限界だ!!」
『別に制御せずにいれば...爆発すると言うことがわかったからな!!ここの空中で終わらせてやるッ!!』
『チッ...だがお前も落下しているんだからな?』
ギュウィィ
ギュウィィ
ギュウィィ
ギュウィィ
ギュウィィ
5つの灰色の球体が順番に小さくなって行く。
「ノアール!!」
「ひ、ひぃぃぃ...ってな、何ですか?」
『こ、こんな高い...無理無理、死ぬ』
「今から周りの球体が爆発する、全ての衝撃を跳ね返せ!あと、ルナ、大弓か弓で上にいるあいつを撃て!」
「「り、了解です」」
『『落下しながらなんて...』』
ルナが少し小型の弓を出してセットした矢をほぼ真上に向ける。
「くっ、揺れて狙いが定まらない!」
バァァーン!!
『〈方向変更〉!!180°!』
衝撃波を全て跳ね返す。
「良しっ!合った!」
『放てぇ!!』
パシュッ、
ルナが撃った矢は心臓を大きくそれて相手の首に刺さる。
「...やったぜ」
『く、反省だな、風の流れのことを考えていなかった...』
するとやはりあの声が聞こえてきて...
ギュゥゥゥゥゥゥ...
また同じ場所へと戻ってきた。
〜次回予告〜
「163話、タイムトラベラー6 」
明日か明後日に投稿してみたい