161話、タイムトラベラー4
はぁ、あと何通り作ればいいのやら
少しの間静寂に包まれる。
「え?あ、ま、待っていましたよ!」
「ご、ご主人、なぜか相手動揺しているようなんですが...」
「さあ、なんかあっち側に何かあったんじゃないの?」
『よし、これならたとえ未来が変わっても怪しまれない...だが、どうやって奴を倒そう?うーん、』
「ヒガン、私はどうするべきだ?」
「じゃあ...」
そんな時、相手が能力を発動させる。
『〈虚無回帰〉!!』
「じゃあルナは堕天使モードで最初から本気でやっちゃって、ノアールは...なるべく衝撃波で相手にダメージを与えといて、回復されるけどその時に隙ができるから」
「「了解!」」
『『能力発動!』』
『〈堕天使化〉!!』
『〈方向加速〉!!』
ルナは上に飛び上がり、ノアールは横に一気に動く。
相手はノアールの進行方向に光の玉を置いてくる。
「はぁ!ハァァ!はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
相手が掛け声を3回行い、白い玉の直径が大体15mぐらいにまで膨れ上がる。
「ノアール!!その物体に触れるなぁ!!」
「っ!?」
『分かりました!〈方向変更〉!!90°!!』
またもや華麗に回避する。
『〈方向加速〉下!』
今までのスピードを打ち消す。
『〈方向加速〉!付与、右腕!!』
右腕を物凄い速さで相手に振る。
『〈衝撃収束〉、〈方向加速〉付与、衝撃波!!』
バァァーン!!!
物凄い強さの衝撃波が物凄い速さで相手に突っ込む。
『〈黒ノ神槍〉!!シネェェ!』
ルナも相手に向かって投げる。
しかしその2つとも大きくなり過ぎた白い玉に飲み込まれてしまう。
「もっと!もっと大きくな...あれ?制御が効かない...!?」
『不味いよ?これ以上大きくなって行くと...』
「ノアール!ルナ!今だ!」
『〈透明物質〉!!相手の足を拘束!!』
「ん?まただ、また動けない!!飲み込まれる!!」
『〈方向加速〉、付与、相手の女!方向、上ッ!!』
『〈混沌武具〉!大弓!!』
透明物質は足だけに巻きついている。それを思いっきり上に引っ張るのでまず最初に足首から先が引きちぎれる。
引きちぎれると思いっきり天井まで行って頭をぶつける。
そして頭をぶつけたところに大弓を撃つという作戦である。
そしてその作戦は...
成功した。
相手は頭をぶつけ、左胸に直径2cmぐらいある矢が刺さっている。
しかし最後に奴はこう思った。
『吸引モード...起動、〈傷口回帰〉』
「っ!?」
『そう言えば白い玉がない...』
すると自分の体が浮き始める。
「っ!?まさか!!」
そう思い後ろを振り返ると、まるで物凄い怖い人が目の前で仁王立ちしているかの様な存在感を放つ白い玉が私の瞳孔の中に入ってきた。
「あっ...チッ!」
『〈透明物質〉!!奴の下半身全てに巻きつけ!!それに奴と私の距離は10mを保て!!』
今ちょうど私と相手の距離は10m前後、よって相手も吸い込まれるか、私は数秒間だけの時間をもらえるのかは分からないが、とりあえずやってみた。
「ノアール!ルナ!あとは...任せた!今奴は体のほとんどを動かせないはずだ!!早くしろ!早く奴を...」
バヂッ!
何か火花がお腹のあたりから発生して...私は白色の玉に吸い込まれて行った。
〜次回予告〜
「162話、タイムトラベラー5 」
明日か明後日に投稿しますね?