158話、タイムトラベラー1
はい、完璧に遅れましたね。
ドアを開けてすぐ右側の壁にとある少女か寄っ掛かって目を瞑っている。
「はぁ...めんどくさいですね...ハイッ!」
『また今回の戦いも作業ゲーになりますね...まぁ、私の能力的に仕方ないんですけど...編集点を作れたからまぁいつでも戻ってころれますね』
「...余裕しかないな」
ノアールがそう答えて...一瞬黙る。
「それはそうだよ...私の能力が強すぎるからね」
『原点回帰に勝てる能力があるのなら教えて欲しいぐらいだねっ、』
「そうか...言うじゃねぇかよぉ〜!!」
またいつものコンボで衝撃波を発生させる。
「ゴヴッ!」
相手はその衝撃波に反応できずに後ろに吹っ飛ばされて壁に背中を打ち付ける。
「ゴバァ!」
血を吐き、前に倒れる。
「は?クソ雑魚じゃん?」
「ふっ...」
『〈傷口回帰〉ふぅ...』
「なるほどねぇ?回復系か...』
ガッ、
ノアールが地面を蹴って相手の少女に突っ込む。
「皆さんは何故、最初から奥義を使わないのでしょうか?」
相手の少女は質問を投げかけて...
『《奥義》、〈虚無回帰〉...突っ込んできているバカ』
『っ!?オールリセット!?』
『やばい...世界崩壊並みの能力が使われようとしている!?』
「「ノアール!!今すぐ下がれぇぇぇー!!!」」
「っ!?!?」
『〈方向加速〉付与、自分の後ろにッ!!』
バビューーン!!
「ふぅ〜ん、まぁ、良いや、行け...」
さっきまでノアールが立っていたところに白色の球体が浮いている。
それが徐々に私たちの方向へ動き始める。
「ハァッ!!」
ドクンッ!
一回だけ白色の球体が脈打ち、一回り大きくなる。
それに移動速度も速くなる。
『...〈透明物質〉巻きつけッ!!』
ヒュィィィン!
「ふっ...今お前が何をしたかはわからないが、この白い玉は全てを飲み込む」
「...あっそ、」
ノアールは興味無さそうに返す。
『チッ、あいつに突っ込め!!』
ヒィィィンッ、
白色の球体が物凄い速度で近づいてくる。
「これで死ね!!」
白色の球体がノアールにあたる直前に、勿論...
『〈方向変更〉!180°!』
跳ね返す。
「え?...チッ、そう言う能力か...ならっ!」
『吸引モード起動!!』
ギュィィィ!!
白色の球体の半径2mぐらいが一瞬で無くなる。
「...これはマズイな...いや、」
『〈透明物質〉!!あの女に巻きつけ!』
ガシッ、相手の少女の体がドンドンと体が凹んでくる。
「ああああああ!!!」
少女の体が千切れて頭が私のところに飛んでくる。
「ぐっ...」
『〈時間回帰〉!!あの編集点の所へ!』
ググググッ!!
「...っは!?」
「待っていたよ...」
〜次回予告〜
「159話、タイムトラベラー2 」
明日に投稿したいね。