156話、フリュークバトルロイヤル23
テストのせいで投稿できないし、めっちゃ短いし...
「とは言っても僕は歩けないんですけどね...」
「...そうだった」
「まぁ、後ろから援護しますし」
そんな会話をしつつ私とルナは前に進む。
「チッ、」
『あいつの能力...ただ跳ね返えしているわけではなくて向きを変えていただけなのか?』
『おっ...察しが良いな』
「ノアール...最悪の場合そこから例の一撃を...」
『これで伝わるか?』
『って事はあの波動で良いんですね?』
「そ、」
なるべく相手にバレないようにやり取りをするが、やはり何かしらの違和感を持たれてしまう。
『ん?あの状態でもできる技が?』
『クソ、やっぱりバレるか』
そう思いながらルナの耳元で呟く。
「さっき、あいつ、黒色を見たときに驚いていたよね?もしかしたら色的には一番黒が強いから黒色に当たると蒸発するんじゃない?」
『了解!〈黒痣ノ盾〉!!〈堕タ聖剣〉!!』
ルナは左手から大楯、右手からは大剣といかにもファンタジーな装備になる。
「っ!?」
『嘘だろ?あいつ...黒色の物質操作型か...俺にとっての最大の敵...』
先ほどまで飛んできていたインク玉は全て大楯に当たり、蒸発する。
「...っ、」
『どうする?水色を相手の足元に撃って凍らせてから足元狙いで滑らせる?それとも灰色の崩壊を待つ?いや、それじゃあ時間が足りない...どうするッ!?』
「今だ!ルナァ!!」
「え?いや、今...わ、分かりましたぁ!うぉぉぉぉ!!」
『よく分かんないけどとりあえずヒガンが言ったからチャンスなんでしょう!!』
そう言ってルナが相手に走る。
「んなっ!?」
相手もすごく驚いている。
「えっと...うわぁぁぁ!!」
『水色を大量射出!!』
パパパパパッ!!
カチンッ...ガキッ、
辺りが凍り始める。
しかしルナは氷を物ともせずに突っ走って...
「ブキャ...!」
転ぶ。
ツルツル...
ルナは剣を前に倒し、時計回りに回りつつ相手の方向に近づく。
「良し!ってヤバっ!!」
時計回りに回転していた大剣が自分の近くに来る。
「逃げろっ...ギャァ!!」
相手も自分の出した氷で転ぶ。
「ぁぁぁ!!!!」
バジュッ!!
その瞬間に赤色のインクの噴水が出来て、相手の体は倒れ、辺りにはジュッ、と言って地味に溶けてゆく床、そして...
パッ、
「おぉ...戻った」
「ですね」
「やっぱり景色は色があった方が最高だな」
壁に空いた穴から見えるフリュークの街を見下ろしながらそうノアールが呟いた。
〜次回予告〜
「157話、フリュークバトルロイヤル24 」
今度こそ明日に...