表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狂気の沙汰じゃない!  作者: カリントウ
再来の街
152/165

152話、フリュークバトルロイヤル19


「ゴバァ!!うっ、バァ!」


ノアールが殴った相手は溝内を抑え、なるべく呼吸を整えようとしているが整えられてはいない。


『〈方向加速ベクトル・ブースト〉、付与、目の前のおっさん......後ろに、吹っ飛べ!』


すると、ノアールの前にいた相手が後ろに引っ張られていくように物凄い勢いで下がって行く。


「ふっ、こんなもんですね」


「あ、ノアールもう片付けたのね」

『あの敵とも戦ってみたかったなぁ〜』


「ほら、目の前だよ?」


そう言って私は2人を置いて歩き出す。


コトン、コトン、コトン、タッタッタッ、


「ちょ、ご主人!」


「えぇ!?本当に置いて行って...って!走った!?」


タッタッタッ、


2人は私を追いかける。





「っ、ここに来るのも2回目か...」


そう言いながら天井を見上げる。


「「おぉ〜!!」」


2人は始めて来るので王城の装飾の前に目が眩んでいるようだ。


『『スッゲェ!!あの装飾売ったら金貨何枚になるんだろう!!』』


『同じこと考えてるよ...』


コトン、


「...お盆スラッシュ!!」


「「っ!?」」


どこかでみたことがある攻撃が廊下の奥の方から飛んで来る。


しかも端に刃物が付いており、威力が前回よりも上がっているようだ。


『〈方向変更ベクトル・チェンジ〉、180°!』


パンッ、


お盆は全て跳ね返って行く。


「チッ、仕方ない...今まで溜めていたちょきん分を全放出です!!」

『【時は金なりタイム・イズ・マネー】やっぱり誰かの背後だよね...』


「ノアール!ルナ!背後に奴が!」


カチッ、


世界が静止する。


「...早く!」


このスキルで時を止めた場合物凄い速度で所持金が消費される。


お金持ちなら良いのだが、金貨1枚で1秒と言う変換レートなので貧乏人や一般の人はほぼ使えない技である。


「はぁ、私もそこまでお金持ちではないので、早急に終わらせますよ?」


私はダークエルフと紺髪の背後に回り、ナイフなどの投擲物を大量に投げる。


「解除っ、」


カチッ、


投擲物、空気の流れ、人、生物が一斉に動き出す。


「背後!?」


ノアールがさっと後ろを向くと大量すぎる投擲物に驚く。


『うわあぁぁぁぁ!!〈方向変更ベクトル・チェンジ〉!!180°!!』


全て跳ね返る。


「うおぉぉぉ!!」


投擲物を跳ね返した後すぐに敵のメイドの方向に向き雄叫びをあげる。


『っ?何をするつもりだ?な、なるべくお金は消費したくない...あの攻撃は素直に避けて置こう...あれも買いたいし』


『〈方向加速ベクトル・ブースト〉!付与、右腕!〈衝撃収束スーパー・パワー〉!!』


バァァァーン!!


「ゴハァ!」


放たれた衝撃がメイドの腹に直撃する。


「良しっ、当たった!」


「ま、まず...た、タイムイズ...」


「使わせないよ?」

『〈透明物質インベシブル・マテリアル〉、締め上げるイメージ!!』


〜次回予告〜

「153話、フリュークバトルロイヤル20」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ