151話、フリュークバトルロイヤル18
はぁ...あまり長期戦を書くのは得意ではないです。
「ちっ、ノアールは火の玉を!ルナはラインハルトを!私はルナの補助に入る!」
「「わかりました!」」
そう言うと、ルナはラインハルトの方を向きノアールは火の玉の方を見る。
『〈方向変更〉!180°!!』
パッ...
45発来ていた火の玉を全て跳ね返す。
ノアールが火の玉を跳ね返したことを確認してから私もラインハルトの方を見る。
ガギン!!
ガンッ!
ルナとラインハルトが剣を交えて戦っている。
『足払いを!!』
すると、ルナがラインハルトに向けて足払いをかける。
『この構えは...足払いッ!』
しかしそれを見越したかのようにラインハルトは小さくジャンプして避ける。
今度はラインハルトが剣を突く。
『〈黒痣ノ盾〉!!左手から小さく...』
ガギィィィン!
ルナが腕に剣を受ける寸前に盾を作り、その盾に剣が擦って火花が散る。
盾に剣が当たった衝撃で少しラインハルトがバランスを崩す。
「くらぇぇ!!」
『このまま首を掻っ切ってやるッ!!』
その隙にルナはラインハルトの首を目掛けて剣を突く。
だが、
『〈背後ノ霊〉!!目の前の女の子の背後へ!!』
パッ、
戦闘に集中していたルナは一瞬ラインハルトを見失う。
『〈透明物質〉、針が突き刺さるイメージ!』
ラインハルトは剣を上にあげ、振り下ろす寸前にこちらの物質に気づく。
「チッ!」
しかし、避けきれず左足首に大きな傷が出来る。
「今だ!」
「分かりましたぁ!!」
私が指示すると、ルナも大きな声で返事をして指示に従う。
ルナがラインハルトにまた攻撃をする、もちろんラインハルトは後ろに避けるのだが左足を先に下げてしまい、激痛でバランスを崩す。
「ッつ!!」
「はぁぁぁ!!」
チャキッ、
「あぁぁぁ!!!」
ルナはラインハルトに勝った。
「クソッ!跳ね返してもキリがない!!」
ノアールが走って相手の火球を避けながら叫ぶ。
「ふっ、そろそろ攻撃を強くして行ってもいいかな?」
「はっ、これ以上だぁ?お前はこの程度だと思っていたのだが...負け犬の遠吠え程恥ずかしいものはないぞ?」
『こんな風に挑発でもしておけば、あんな脳筋は簡単につれるっしょ』
ノアールは相手を挑発し、隙を作るつもりでいるらしい。
そんな事よりも、
『ノアール...口悪くなったなぁ...』
「言ってくれんじゃねぇかよぉ〜?」
『ここは敢えてあの餓鬼の浅はかな作戦に乗ってやるか〈火炎球体〉、両手に作って...衝撃を後ろだけに飛ばす感じで爆発!』
バンッ!!
爆発の衝撃をうまく使って高速で近づいてくる。
「死ねぇぇぇ!!糞ガキィィィ!!」
『〈火炎球体〉!右手に作れッ!!』
相手の右手が火の玉に覆われ、その右手で殴りかかってくる。
「...ふっ、その程度かっ!!」
『〈方向加速〉!相手に向かって、付与、自分!!』
バァァーン!!
方向加速と同時に、ノアールは右手を後ろに少しに下げて...一気に前に突き出す。
『〈衝撃収束〉!!砕け散れぇぇぇ!!』
速さ的にもパワー的にもノアールが勝っていたが、リーチの長さだと相手の方が上である。
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
ッバァァァーーンッ!!
「グボァ!?」
ノアールの拳が相手の溝内に入った。
〜次回予告〜
「 152話、フリュークバトルロイヤル19 」