148話、フリュークバトルロイヤル15
春休みが終わり、色々な用事が纏まって一気に来たので投稿が遅れました。
本当に申し訳ございません。
堅苦しいね...
「はぁ、はぁ、お前らは一体なんの目的でこの国に入ってきた?」
「...ご主人についてきた、後は...とある人を殺したいから?」
『あの奴隷商人が何となくムカつく...』
「...貴族が嫌いです」
「........」
ノアールは何かしらを言って黙り込み、ルナは一言だけを発しそのまま何も言わず、私はただ口を閉じていた。
「...なるほどねぇ〜まぁ、いいや、私じゃ君達に勝てない」
『この事をなんて言おう、敵を逃したとなれば...』
『本気っぽいな...』
「よし、ノアール、ルナ、行こっか」
「え?いいんですか?」
ルナが驚いたように言う。
「大丈夫でしょう、本気っぽいですし」
「そうなのかなぁ〜?」
ルナが結構疑って居るが、やはり相手は本当に勝てないと思って居るそうだ。
「まぁ、行こうよ!ルナっ!」
そうノアールが声をかけて私たち3人は王城の方に向かって走り出す。
「はぁ...この選択は正しかったのか?まぁ、実際勝てそうにないしな」
そう呟いた言葉は右手を血で濡らした男に聞かれていた。
「「はぁ、はぁ、」」
「やっぱり2人とも体力がありませんね...鍛えたほうがいいんじゃないですか?」
「今切実にそう思って居るよ...」
「...うぅ、きつい」
ノアールと私が悲鳴を上げていると、
『ちょうど、僕の新しい剣を試し切りしたかったところなんだ...』
「「「っ!?」」」
前の方から姿は見えないのにものすごい殺気が漂ってくる。
「強敵の予感...」
「この殺気...相当な手練れだな...」
コツン、コツン、
王城まで後、150mぐらいの所で...
奴が目の前に現れた。
「我が名はラインハルト...貴様らを倒し、英雄と成るものなり...」
「っ...私を倒すだけで英雄になる?笑っちゃいますね...」
「黙れ、魔王」
「えぇ...?いつの間に魔王判定されてたの?」
そう言うと、相手は肩を震わせて
「結構前に、神からのお告げがあったからだ!!」
そう叫ぶと、ラインハルトは剣を抜く、
その剣はどこかで見たことがあるようなものだった。
『いや、待てよ?あれ...ゴゴルフさんたちが運んでた剣じゃね?』
「えぇ...、」
「我がこの名剣は、空間すら断絶する剣を生み出した名鍛冶士が打った剣だ、そんじょそこらの剣と同じにしてもらったら困るぞ!」
『〈背後ノ霊〉!あのダークエルフの背後へ!』
パシュッ、
ラインハルトが消える。
「ノアール!」
「っ!?」
『〈方向加速〉!』
バァァーーン!!
前に加速して背後からの一撃を瞬時に避ける。
「我が一撃を初見で気づくとは...貴様、先読み系統の能力者だな!」
『先読み系統の能力は厄介だ、先に始末してやろう!〈背後ノ霊〉!あの先読み魔王の背後へ!』
ラインハルトは私の背後に転移した。
〜次回予告〜
「149話、フリュークバトルロイヤル16」
2日以内に投稿できるように他の用事を早めに終わらせておきます。