143話、フリュークバトルロイヤル10
*いつか作者がちゃんと毎日投稿できるようになると思うと決意がみなぎった
バァーン!
「ゴハァ!」
俺は小娘に剣を振り下ろしたらいつのまにか後ろに吹っ飛ばせれていた。
「これが...あの小娘の能力か?いや、違うな、あのガキの方だ」
そう思い、足元に転がっている刃の部分が一部ボロボロになっている剣を拾う。
「チッ、さっき買い換えたばっかなのによ...」
俺はこの剣の値段を思い出しつつ、ガキ二人組を見る。
『予想だが、あのガキの方は良くある加速系統の
能力だろう、だがいきなりあのスピードを出せるとすると相当上位の方だろうな...そしてあの小娘は、、
念力系統か?いや、それは無いな...もしそうだとしたら俺は一瞬で殺されているだろう...
例えるなら、"見えない物質"を動かしている
イメージか?それならギリギリ対処出来るな...』
そんな考察をしながらガキ共に近づく。
ガチャ、
「「っ!?」」
『しまった!金属音が!!』
『〈方向加速〉!付与、相手!効果、上方向!!』
「ん?なぁ!?」
『ま、まさか!上方向に加速させようと!だがほとんどの加速じゃ真上は無理だ、つい取り乱してしまった...』
相手の足が地面から離れる。
「この加速方法だと、最初の出だしが遅いしすぐ止まる...2秒ぐらいでな」
「あぁ、なぁぁぁ!?」
『な、なんだ!?上昇が止まらない?だ、だがこの程度の速度なら...』
この時の速度は歩くよりも遅い。
「だけど、加速力は同じだ」
バァーン!!
ここで一気に加速する。
相手は真上に飛び上がり、大体55mは飛んだだろう。
「あぁぁぁぁああぁぁぁああぁぁああぁぁ!!!」
『なぜここまで高く出来るのだぁぁ!!これは死ぬ!!い、いや待て!落ち着くんだ!テレポートすれば!』
落下している相手には目もくれず、
「よし、今度こそルナのところに向かいましょう」
ノアールはそう言って私の手を引っ張る。
「ん?どうしました?」
「いや、なんでもない」
そう言うと、仄かに笑いルナの消えた方向へ走って行った。
♢♢♢
「貴女方は...何者ですか?この女の子の仲間ですか?」
銀髪赤目のヒョロヒョロの青年がそこに居る。
「やっぱり気づかれちゃいますよね」
「........」
ヒョロ男の問いにはノアールが答え、私は黙って相手を観察する。
「私の名前は...もうめんどくさいのでエストとお呼びください、」
そう言うとエストは壁際に歩い始める。
「おい、ルナはどこに居る?」
その言葉と同時に相手は壁に手を少し伸ばせば触れるぐらいのところまで歩く。
「私の後ろにいますよ?ほら、あそこ」
エストが指を指したところを見ると、足が血だらけになった紺髪の少女がいた。
「「っ!ルナ!」」
私とノアールは負傷したルナに向かって走る。
その時には、エストは壁に背を当て、手のひらもお腹の後ろらへんで壁に手を当てていた。
そして、私とノアールがルナに触れようとした時に...
『〈透過光線〉!前方放射線状射出、目標、目の前の3人!』
「っ!?」
『やばっ!光線系!?』
いち早く気づいた私はすぐに相手を見て見るも特に異変はない。
だが...
ビュゥゥゥ...
相手のお腹がオレンジ色に光って...
そこから光線が出てきた。
「っ!?」
『しまった!心を読んでいなかった!!しかも自分を巻き込んでまで...いや、負傷していない!全くもって!!そう言う能力か!』
『〈方向変更〉180°!』
パァァッン!
大体30発ほど撃たれた光線はまた撃ったエストの方向へ戻って行くのだが、やはり当たらずにすり抜けて行き、おまけには建物もすり抜けてしまった。
「はぁ...初見殺し技を一回でも見破られてしまうとほとんど使う機会がないのですよ...」
そう言って、今度は
左手をこちらへ向けてきた。
「なので普通に撃ち合いです」
〜次回予告〜
「 144話、フリュークバトルロイヤル11」
2日以内に投稿したいですね。