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狂気の沙汰じゃない!  作者: カリントウ
再来の街
134/165

134話、フリュークバトルロイヤル1


「____ようこそ〜」


門番の青年が何かを言っているが全く頭に入ってきていない。


門からフリュークに入ってから少し歩いた所でノアールが独り言のように呟く。


「...どうしてなにも光らなかったんだ?」


「...今までのが犯罪として見られていなかった?それとも壊れていた?」


「うーん...壊れていたのなら気づいているはず」


そう言って悩んでいるノアールとルナをジッとみて話の区切りがついたところで話を切り出す。


「私が能力で光らせていないんだ」


「「ん?」」


「いや、どちらかと言うと触れていないんだ、あとは察せ」


そう言って私はここフリュークの拠点を作るために近場の宿屋の中に入った。





「はぁー、良し...そろそろ行くか」


チラリと窓の外を見ると闇に染まり殆どの人が寝静まった無人の街が広がっている。


ベッドから起き上がり靴を整えて指をポキポキとならす、


「んんっ...」


両腕を上にあげ伸びをして宿屋の廊下に出て、隣の203号室に入る。


ガチャ、


ドアを開けると寝言が聞こえて耳を澄まして聞いて見ると、


「むにゃ...ご主人、ランラランラララランッ...」


「我が狙撃兵小隊小隊長......」


「本当に寝言なのだろうか?」


正直本音が漏れてしまった。


まぁ、その事は置いておいて...


2人が寝ているダブルベットに近づき、ボソッと呟くように


「起きろ、そろそろ行くぞ」


そう伝えて、後ろを向いて廊下に出ようとして扉をガチャと開けた時に、


「...はい、了解した姉上」


「...分かった」


そう返事が来た。


ギシ...ギシ...


そんな音を立てながら廊下を歩き、階段を降りて宿屋を出る。


チリンチリン...


宿屋の玄関のドアにかけられていたベルの音がなる。


ザッ...


靴を引きずるような音が地味に響く。


「っ!?」


『一撃で仕留めたいところだなこれは...』


その言葉で暗殺者、又は狙撃手である事はなんとなく察せる。


『まずはあの白髪のダーエだ!』


※ダーエ=ダークエルフ


『ノアール!』


もちろんノアールも馬鹿ではない、自分が狙われていることぐらいなら簡単に気づくことができる。


『〈方向変更ベクトル・チェンジ〉180°!』


いきなりノアールに短刀を持ったまま飛びかかった男は後ろ吹っ飛ぶ、


「うぉっ!っとと...危ない」


コッ、コッ、スタッ...


が少しバランスを崩しただけで殆どダメージは与えられていない。


「まさか俺のところが当たりとはな...」

『57人ぐらいいた中で俺のところに来るのかよ...実に運の良いじゃねぇーか...』


そんな皮肉を頭の中で言って、自分にやる気を出させているのだろう。


『しかし57人?どう言うことだ?』


「お前らはあんなに楽々と門を抜けられたことを疑問に持っていないのか?」


「..門の床に本当の犯罪者仕分け水晶が設置されているんだ、そこでお前ら3人が通った時には赤く光った...意味はわかるよな?」


「ちっ!ノアール!ルナ!行くぞ!」


〜次回予告〜


「 135話、フリュークバトルロイヤル2 」

3日以内に投稿したい。

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