13話、王族少女暗殺計画 4
たまにこの小説にコメディが混じっているのは、作者の癖なので悪しからず。
「見つけだぞ!賊め!喰らえ!〈重力五倍〉!」
そこには元・クラスメートの翡翠 鉋 がいた。
やはり最近は男の子に女の子の名前をつけるのが流行っているのだろうか?
『よし、よし、よーし....まずは、相手の重力を5倍にしてある...しかし発動するまで5秒もかかるんだよな...だけど発動してからは1分間重力はそのままなんだよな』
あれ?これ、対処のしようがなくないか?
なら...
『5秒経つ前に殺す!』
『1....』
走り出して相手との距離を一瞬で5mから2mに縮める。
「ぐ、〈重力反転〉...自分に!」
デュン!
『これで上に逃げてその隙に』
「上...」
『てか、自分は一瞬でできるんだな』
そして天井に行った相手にジャンプをしてナイフを刺そうとする。
『右に避ける!』
「右...」
グサ!
足に刺さる。
「ぐ、ぁ、、痛!」
『う、うあああ!!血がぁ!血がぁ!』
『2...』
そして、集中力が切れたのか、天井から落ちてくる。
「はぁー、はぁー、お前の能力を見てやる!〈鑑定〉!」
『え、そういうことっていちいち言うの?バカなの?アホなの?死ぬよ?』
「な、お前...心を読む系の能力者!」
『え?心を読む系の能力者ならどういう風にやれば...』
『3...まずい!』
ダッ!
前にジャンプする。
「な、」
『4...』
そしてそのまま相手の心臓にナイフを刺す__
__事はなかった。
『5...』
ドォォォン!
「ぐ、ぁ、ぁ!」
『ギリギリ間に合わなかった!』
そう、5秒が経ち能力が発動してしまったのだ。
そして重力が5倍になり、地面に押し付けられて蜘蛛の巣状のひびが床に入る。
「よ、よし、こ、ここで...剣を、刺す...」
『や、やっぱり殺すなは無理...』
そのまま意気地無し精神を貫く事50秒....
「ぐ、ぁぁぁ...あぁ...」
『これは...死ねる...』
「よ、よし、殺すぞ、殺すんだ、」
『やっぱり捕まえて閉じ込めておくほうがいいと思うな...』
ピク、
『あぁ、やっぱりそうしよう!牢屋に閉じ込めるほうが絶対にいい!』
ピク、ピク、
そして60秒が過ぎる、
「決めた、お前は、」
「ひぃ!」
「何と無くで死刑!」
「あ、い、いや、ぼ、僕、ソフト○ンクユーザー何ですが...」
「あ、なら10倍痛いのにしますね♪」
「え?何でそのネタを?」
「隙あり、」
後ろに一瞬で回り込む、
「え?」
『え?なに?』
グサ!
その死は、とてもあっけなかった。
♦︎♦︎♦︎♦︎〜王様視点〜
「やはり殺されたか、」
「えぇ、でも相手の能力は分かりました」
「ほう、それはやはり感覚同調のお陰でか?」
「えぇその通りでございます」
「それで、相手の能力は何だ?」
「相手の能力は精神介入、心を操る様です」
「なるほど、それは対策のしようがないな」
「ですので、私が行きましょう、」
「そうか、流石に心が読めちゃう系男子でも...」
「陛下?」
「う、おほん!心が読める者でも雷鳴神波には勝てまい、しかし奴の目的は何だ?」
「いえいえ、陛下の能力の方が素晴らしいではないですか、後目的の方は分かりませぬ」
「ふむ、そうか...我の能力衝撃反射でもか?」
「えぇ勿論でございます」
♢♢♢♢
その後、目的地の王族少女(次女)の寝首をかいておいた。
その時にもう、雷鳴神波が近づいてきていることにはまだ気づいていない。
〜次回予告〜
「 14話、王族少女暗殺計画 5 」
明日の12時にて投稿できる可能性があるかもしれないです。