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狂気の沙汰じゃない!  作者: カリントウ
再来の街
128/165

128話、大規模盗賊戦闘

よしよし...このまま、このままを保って...


「やれっ!ニレルド!」


「了解っ!」


そう、ニレルドと呼ばれた男がパチンッ!と指を鳴らす。


『ご主人!多分あれ...』


「あぁ!なんとなくわかる!」


そう言った瞬間、


『〈指向衝撃ショック・キャノン〉!!今のはいい当たりだ』


バァァーン!!


巨大な衝撃波が飛んでくる。


それと同時に...


『〈威力倍増パワー・インクリース〉!五倍!!』


『ごっ...!』


「その威力が命取りですよ!」

『〈方向変更ベクトル・チェンジ〉!180°!うっ...』


ノアールのお陰で衝撃波が跳ね返る。


しかし...


『〈小盾結界シールド・ミニ〉!50連発動!』


ババババババッ!!


まるで左側から黄色い波が来るかのような勢いで盗賊団と衝撃波の間に結界ができる。


もちろん防がれる。


『僕の跳ね返しが...』


少しノアールが焦っているようだ。


「やれっ!フィイル!ムノク!例の作戦だ!」


「「了解!」」


そう洗礼された返事をボスらしき人物に返すと、フィイルと呼ばれた人が能力を発動させる。


「〈微風ノ丘ウィンド・フィールド〉!」


どうやら能力名を口にしてしまう癖があるのだろうか?


フィイルが能力を発動させた瞬間にムノクと呼ばれた男がまたもや能力を発動させる。


『〈鉄混竜巻サンド・ブラスト〉!2点展開!』


そう言って両腕を前に振るとその両手から竜巻が発生する。


しかも、前の微風ノ丘ウィンド・フィールドで威力が上がっているらしく竜巻の半径は3mをゆうに越している。


なんと、そこにまた...


『〈威力倍増パワー・インクリース〉!!三倍!』


「う、嘘っ...」


このコンビネーションは正直予想外すぎて声が漏れる。


この時点で竜巻は約半径5mになっていたのだった。


「ま、まずいよご主人...こいつら、予想外に統率が取れていやがるっ!それにバランスが取れすぎているよ!だってあの後ろにヒーラーがいるんだよ!?」


「チッ!」

『〈透明物質インベシブル・マテリアル〉!触手のイメージ!』


自分から大量の透明な触手が生えてきて、盗賊団の方に伸びて行く。


しかし途中で触手の一つが竜巻の効果圏内に入ってしまい...


空気が乱れた。


簡単に言えば水流のど真ん中に透明なガラスの板を入れたとする。

そうするとどうなるだろうか?

答えは簡単だ、水流が分かれるのである。


そのような感じに一部分の風が分かれているのを鉄混竜巻サンド・ブラストの能力者は気づく。


「っ!俺の前を12で2時の方向!何かが接近中!」


「キミルアー!結界を張れっ!!」


「もちろんっ!」

『〈小盾結界シールド・ミニ〉!87連発動!!』


バババババババババババッ!!


先程よりも広く、厚く、硬い防壁が一瞬で出来上がる。


どうやらほぼ全体が二枚重ねになっており、重要なところは三枚重ねになっている部分もある。


「うっ...キツっ」


そう言うとキミルアーは後ろに下がって行った。


『あいつに...カベクトに回復を頼もう...』


「んっ、」


「どうしたの?ご主人、」


「いや...ただ回復役が今活躍しているみたい、あの盾役が今能力の使いすぎで頭が痛くなってるみたいだから回復のやつに頼んでるみたい」


「ってことは今が攻撃のチャンス!」


「なら、我も突入する!〈堕タ聖剣ダーク・エクスカリバー〉!!」


そう叫びながら能力を発動する。


すると吸い込まれそうなほど黒く豪華な剣が出てきた。


「これに我は...〈痣移動盾ダーク・アイギス〉!」


ルナの左腕から盾ができる。


「これが我の完全装備だ!」


ルナが盗賊に向かって走り出す。


「っ!1人なんかすごい剣を持った奴が接近中だ!遠距離部隊準備ッ!」


パチッ、


ちょっと気が抜けた指鳴らしの音が聞こえる。


「しまった...今回の威力は少ないな」


「けっ!威力が低いなら撃つなっ!」

『〈斬撃飛翔フライ・カッター〉!』


増加叫びながら手に持っていたダガーを振り、斬撃を飛ばす。


そしてその斬撃はルナに当たる直前に...


パァァーンッ!!


斬撃は粉々に砕け散った。


「なっ!何故!?剣で弾いてすらいないのに...」


「見えなかっただけだろう?」


「くそッ!仕方ねぇ!弾幕を張るしかねぇーな!」

『〈斬撃飛翔フライ・カッター〉!連続っ!』


そう叫んで、手に持っているダガーを何回も上下左右に動かす。


パシュン!パシュン!パシュン!


何回も出し続けている。


そこに...


「はぁー、最悪だ...全然威力だでないじゃないかっ!!」

『〈指向衝撃ショック・キャノン〉...』


パァーン!


細く小さな衝撃波が人差し指から発生し、歩いてきたルナの左足に当たった。


しかしその衝撃波が直で当たった場合は人体を後ろに後退させることができるぐらいの威力はある。


なので...


いきなり左足が後ろに下がって、ズリッと転びそうになる。


「あっ...」


ルナがバランスを崩し、その隙に盗賊団の近距離組?が一気に近づいてきた。


〜次回予告〜


「 129話、堕天使ルナ参上! 」


3日以内に投稿する予定です。

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