127話、ノアール、ハーレムと勘違いされる...しかし実際のところハーレムである
やる気の空回りと、データの破損と能力名15連発が理由で遅れました。
もう二度と1日に二回投稿なんてしない。
〜もしポイント評価をしたい場合は最新話の一番下を見てみましょう、評価する項目があります〜
ゴトン...ゴトン...
馬車の走行音が森の中に響く。
「はっはっはっ〜!まさかあのダークエルフの中にもこんないい奴がいるなんてなぁ〜、しっかし可愛い子を二人も連れているところを見ると生まれるところを間違えた気分だぜ」
「そ、そうなんですか?」
「あぁ!そんな事は俺たちは金を払わね〜と出来ねぇーからな」
今、とあるドワーフで鍛冶商人の馬車に乗せてもらっている。
その中には大人ドワーフが2人とその弟子が3人いた。
パチンッ!!
もう1人の大人ドワーフの1人が鞭を打つ。
「や、やっぱり...黒髪が好きなんですか?」
弟子ドワーフの1人、トトルが言う。
ドワーフの中では名前に同じ文字を二回入れるのが掟としてあるらしい。
「え、い、いや...うん、確かに黒髪も好きだけど、あまりいないでしょ?」
「まぁ、東の島の血を受け継いでいれば髪の毛と目が黒くなるのですが...1人は東の人とこちらの大陸の人のハーフですね」
多分ですが、とその言葉に付け足す。
「やっぱり...ハーレムは羨ましい」
「うっ...だ、だからご主人は」
「あぁ!男ならハーレムを目指さないとな!分かったか?トトル!ルキキ!」
「「はいっ!師匠!」」
「わ、我もハーレムの一員なのか...」
「..........」
『どうして、どうして...こうなったッ!!僕はハーレムではない!勘違いだ!それにルナはめっちゃ嫌そうな顔してるし、ご主人の威圧感がパナいッ!!殺されるッ!』
どれかと言うとノアールが一番ショックだったのはルナにめっちゃ嫌そうな顔をされた事だったりする。
それに実際のところハーレムである。
___2時間前、
「うーん...ご主人!流石に馬車ならまだしも歩きだとものすごい時間がかかりますよ〜!」
「ば、馬車で探して乗せて貰えば...」
「いるわけ無いでしょう!」
ノアールが後ろを振り返って大声で叫ぶ。
「もう能力を使います!」
「貴様の能力は障害物または抵抗があるまで加速し続けるのだろう?着地はどうするのだ?」
「うっ...それは、えっと...ご、ご主人のあの加速で...」
「無理だ、もうあの能力はない」
「じゃあ...」
ノアールがルナの方向を見るが、
「我に期待しても無駄だ、我の能力に加速系統はない」
「はぁ〜、結局歩きか...ってなんか揺れてませんか?」
ガラガラ...
「我も揺れを感じている、何かが近づいてくるのか?と、なると魔物ぐらいしか思い当たる節がないのだが...」
「言われてみれば...」
ガタガタガタッ!
ルナが周りを警戒し、ノアールが周囲を見渡す、そして私が周囲にいる人間の心を読む。
『やばい...このままだと折角のこの剣が盗まれちまうッ!これはフリューク王国に届ける名剣だというのに...』
「っ!ノアール!どうやらフリューク王国行きの商人が乗っている馬車が盗賊に追われているらしい、ついでに助けて乗らせてもらおう!」
「マジで!?さっさと殺そうよ!その盗賊!」
「我...盗賊戦に突入す!」
「海軍かよ...」
ノアールとルナが叫び、目の前からくる馬車に突っ込んで行く、
「クソォォォォォ!!無理です師匠!追いつかれます!」
「チッ!ここまでかっ!」
大人の声と青年らしき声が聞こえてくる。
「〈方向加速〉!付与!」
「う、うわぁぁぁぁぁ!!!」
約15人組の盗賊の1人が、ものすごい勢いで後ろに吹っ飛んで行く、
「なっ!おい!てめーら!どうやらお相手は護衛を隠していたらしいぜ!こいつらもやっちまえ!」
「全員の能力を簡易的に〈鑑定〉」
ノアールが鑑定を発動する。
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・電気衝撃
手のひらを帯電させ触れた相手を気絶させる。
・劣化老化
指定した物質を徐々に老化させる。
・指向衝撃
指を鳴らした時に人差し指から音の大きさに応じた衝撃波を出す。
・自動回復
指定した相手、自分の回復力を15分間上げる。
・後光籠手
自分の左掌から物凄い光を一瞬出す。
・禁止命令
・縦動禁止 縦に動けなくなる
・横動禁止 横に動けなくなる
・停止禁止 止まれなくなる
・動作禁止 物が動かなくなる
・斬撃飛翔
斬撃を飛ばす。
・威力倍増
味方の能力の効果を増加させる。
・火炎放射
口から火を吐く。
・全体攻撃
指定したものに攻撃をすると視界内の敵に同時に攻撃をすることができる。
・二回攻撃
攻撃するとその攻撃が二倍になって相手に与える。
・小盾結界
30cm×30cmの正方形の結界を作り出す。
・金属操作
手に持っている金属の塊を自由に形を変えることができる。
・微風ノ丘
周りの風属性魔法の力が上がり、自分も少しだけ風を操れるようになる。
・鉄混竜巻
細かな鉄球が混じった竜巻を発生させる。
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『うぅ...情報量が多すぎる、ご主人ッ!これで分かった?』
「分かった!」
〜次回予告〜
「128話、大規模盗賊戦闘 」
3日以内に投稿します。