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狂気の沙汰じゃない!  作者: カリントウ
自分の名前
123/165

123話、デッドオブアライブ10

テスト期間だったり、データが消えたりして大変な目にあいましたが絶対にエタらないように頑張りますよー


「はぁー、疲れた〜」


「ご、ご主人!」


シスターとの交戦に疲れてため息を吐いていると後ろからノアールの声が聞こえて振り返る。


「はぁー、はぁー、ここに居たんですか...」

『なんで合流できなかったんだ?』


「はぁー、我は...疲れた」

『やばい...マジできつい、死ぬ、死ねる』


ノアールとルナの2人は息を切らしながら私に話しかけてきて、何かを伝えようとしているのかまた息を吸って喋り出す。


___めっちゃ大量の軍隊が来てる。


そう、ノアールが言うが...


「「「「ウォォォォ!!!」」」」


ノアールが喋った言葉は軍隊の叫び声で消されてしまう。


「は?何この叫び声!?」


「だ〜か〜ら〜!人間の軍団がご主人をターゲットに襲って来ているんですよッ!!」


「そう!だからさっさと逃げるよ!」


「..........いや、やつらの国に行こう」


私は少し考えるそぶりを見せてそう言い放った。


「...そっか、そう言えばご主人が復讐したいのってあの軍隊の国か...なら適当にあいつらを倒してから行くか、あいつらの足跡を辿って行く?」


そうノアールが彼岸に質問をして、


「良し、あいつらに気づかれないようにやつらの国...名前は、何だっけ?まぁいいや...に行こうか」


「やっぱりそういう感じですか...しかし残念なことに一人、こちらに来ているね」


「ふっ...あの程度なら我に任せよ!」


最近出番がなかったからか戦いたくてしょうがないルナが草むらから飛び出してこちらに歩いて来ていた剣士に突っ込む。


『やつの能力を〈鑑定〉』


______________________________________


超韋駄天チープ・メルト


移動系能力の中で最も早く、攻撃力もあるという最強クラスの能力なのだ。


しかし、移動距離は指定できず必ず500mを0.01秒以下で移動できる。


それに走ることで体から電気を生み出して放出することもできる。


《発動条件》

・30m以上走って電力が最大になっている時

・地面に足がついていない時

・能力名を叫んだ時

_____________________________________


『え?強くね?』


そう思い、一瞬交戦を躊躇ったその瞬間に...


「っ!敵ですかぁ!?」


そう言ってチープ・メルトな青年は走って・・・自分たちの反対方向に逃げて行った。


「なーんだ、腑抜けじゃないですかぁ〜」


青年の行動に驚いたルナは喋り方も素に戻って馬鹿にするように言う。


「そうですねぇ〜ご主人、ではもう行きましょう」


「..........」


違和感があった。


何というか、敢えて・・・あの青年は私たちに出会い、敢えて・・・走って逃げ出した...逃げ出した...ん?走って...っ!?


この事実に気づいたのは青年が逃げ出してから大体7秒ぐらい後、ここは少し地形がデコボコしているから走り難いが7秒ぐらいあれば30・・mぐらい走りきれる。


「ノアールっ!直ぐに反射の用意をっ!」


「え?ま、まぁそう言うなr...」


ビガァァァァァ!!!


青年の逃げて行った方向から強烈な光が差し込んで来て...


「〈方向変更ベクトル・チェンジ〉!180°!」


と、ノアールが喋ったと同時に爆音が響く。


その爆音がした方向を見ようとすると本当に一瞬、と、言うより目で追いきれないスピードで、


雷が横から落ちて来たのだ。


いや、正確には電気をまとったチープ・メルトな青年であるが...


だが、運は私たちに味方してくれているッ!


ノアールの能力の方が先に発動...していたのだ。


よって...跳ね返り、地面の中に突っ込んだ。


500-30=470


大体そのぐらいのトンネルの一番奥で血だらけになっているだろう。


そう思い、立ち去る。


しかしその時に振り返ればよかった。


まだトンネルの中から黄色い光が漏れていることに気が付けたのだから。




♢♦︎♢




カラカラ...


石が坂を転がる。


「うぅ...跳ね返された?まぁいいや、もう一回っ!」


僕はまた走り出した。





「ご主人、質問なんですが...」


ノアールが申し訳なさそうに聞いてくる。


「何でこんな爆音を出したのに気づいていないのかな?」


指をさした方向を見てみると、ものすごい音がさっき響いたはずなのに対して平然と列を乱さずに歩いている軍隊の姿があった。


「うーん、分かんないな...」


「ですよねぇ〜」


ノアールが共感してくる。


「でも、もしかしたらわざと気づいていないふりをする作戦とかもあるぞ?」


ルナも意見を出してくる。


そして私も意見を出そうとすると...


後ろから強烈な光が差して来た。


「「「っ!?」」」


私を合わせた3人がさっと振り返ると、


トンネルの中から黄色い光が出て来ている。


『〈痣移動盾マーク・アイギス〉!』


ルナが無言で盾を生成して構えたその瞬間に...


ガギィィィン!!


と金属が磨り減る時のような音を出して後ろに吹っ飛ばされる。


「ルナッ!」


そう行って振り返ると宙に浮かんでいるルナとチープ・メルトな青年が見えた。


ルナが出した盾はまるで事故を起こしたトラックの様な感じにへこんでおり、肝心のルナは気絶しているのか着地の体制を取れていない。


そしてその時点でルナの対処を終えたかの様に空中でこちらを見て、30m走っていないのに何故かこちらに高速移動して来た。


〜次回予告〜


「124話、デッドオブアライブ11 」


うん、何も言わないよ。

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