120話、デッドオブアライブ7
いや〜うん、多分あれだ...必ず一日遅れる呪いをかけられました。はい、
「うわッ!相変わらずバカみてぇな力だなぁ」
大剣女がつぶやくがそれどころではない、
徐々に今乗っている大地が沈んでいるのだ。
それにゆっくりと角度も急になってくる。
「ま、まずい...」
『〈透明物質〉!』
しかし、
ジジジッ!
「「「!?」」」
まるでこの赤い空に落雷が走ったかのような光が3人を襲う。
「ちっ!あの野郎...もう時間切れかよ!」
「どうやらそう見たいね」
そうシスターが言った瞬間、
ズズズッ!
と、上に引き込まれる感覚が身体中に走る。
その感覚と同時に視界が真っ暗になり、2秒ほど待って視界が戻ると元の世界の血の海の中に立っていた。
ドサッ、ドサッ、
後ろからノアールとルナが倒れる音が聞こえる、
しかしそんな事はどうでも良くなるほどの光景が目の前にあった。
「えっ?」
脳が目から受け取った情報を一時的に受け付けなくなった。
目の前には、何かが居た。
そう、何かが死んで居た。
粉々、バラバラ、散り散り、爆散、破裂、
どうやって死んだのかはわからない、それにその周りにはまるで遠心力で飛ばされたかのような曲線を描いている血痕と.....、
服、があった。
服とは言ってもビリビリに破かれている。
しかしその服は...服だった物は、見覚えがあり過ぎた。
「ぁ...あぁ、」
全身の力が抜ける。
ガクッ、
膝をつく、
「.........」
その時おもむろに左の方向を見る。
そこには、お母さんがいた。
しかし...服は着ていない。
全裸で路地裏に放置されている。
その時点でもう何をされたのかは明確であった。
「あー今回は長かったな〜」
「そうね」
『あの奴隷に乗り移った奴はどこかしら?』
『...ろす』
『ん?何か...』
シスターが辺りを見渡す。
『殺すッ!〈透明物質〉!』
『殺気っ!』
シスターが十字架を構え、防御体制に入る。
『ほ、ホーリースイ...』
「させないよッ!!」
一気に透明を動かしてシスターの左足に巻きつくようなイメージを練る。
「なっ!き、きも」
『何かが足にっ!気持ち悪い!』
そこで一気に締め付けて切断っ!
バジュッッ!!
一瞬でシスターの左膝から下が無くなる。
「あああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「ど、どうした!?」
騒ぎを聞きつけた大剣女が草むらから飛び出してくる。
壁をッ!!
バンッ!!
大剣女が見えない壁にあたり蹌踉めく。
その目をつぶった瞬間に透明を動かして、首を縛って終わり...とはいかなかった。
『〈限界突破〉!!』
そう簡単には、行かないようだ。
〜次回予告〜
「 121話、デッドオブアライブ8 」
うーん、どうなんだろ