12話、王族少女暗殺計画 3
「さーて、何処ですのー?」
『やはりあの能力は厄介だ全然不意打ちが効かない...いや、待てよ?奴はあの能力に依存している、それ避け狂わせて仕舞えば...あの防御網を突破できる』
「〈精神操作〉...俺の反応を感知できないように...」
ピチュン!
「へ?」
『解除された?!なんで?』
「そこですの!」
『ナイフを右足に投げて足止めしてやりますわ』
「右足...」
シュ!
『ぐ、やはり予知能力ですのね』
『な、何かないのか?予知能力には無くて俺の精神介入にはあるものは...いや、相手は時間を0.5秒も止められるんだ、しかし、逆に考えると0.5秒しか止められないと言うことだ、なら...』
「はぁぁぁぁぁ!!」
「な、」
『な、そこで突っ込んで来るですの?!』
『これで相手が予知能力だと最後まで勘違いしていてくれれば...』
『予知能力には、寄せられない攻撃を!』
「死ねですの!〈メイド式格闘術二式 中級・ナイフ投げはメイドの嗜み〉!!」
『前方無差別攻撃ですのー』
メイドは目の前にまるでナイフの壁が出来たと錯覚してしまいそうなぐらいに密度の濃いナイフの弾幕を投げた。
「...〈精神暴走〉!」
デューン!
視界がゆっくりになっていく...
ナイフが飛んで来る...
これを...
10秒以内で叩き落とす。
ガンッ!ガンッ!ガンッ!
手持ちのナイフでゆっくりになって飛んで来るナイフを叩き落としていく。
ガガガガガガンッ!!!
どんどん早く振っていく...
『流石に辛い...やばいそろそろ時間切れだ....だが、これなら行ける!』
ヒューン...
10秒が経ちギリギリ通れるぐらいの大きさの隙間を作ってそのナイフの群れを回避する。
「よ、予知能力じゃ...」
『よ、予知能力じゃ...』
「今度こそ!」
「ぐ、」
『時を止めて一瞬で奴の背後に回ってやりますわそのぐらいならよゆーですわ』
そしてあえてナイフをメイドに突き刺す。
もちろん時を止めて背後に回ったので当たらない。
そして体を反対にひねり...
グジャ!
メイドの首にナイフを刺した。
♦︎♦︎♢♢ 〜王様視点〜
「た、大変です王様反応登録の奴が殺されました」
「ん、なんだと、そこまで強い賊が....」
「えぇしかも死因は首を切られています」
そこで王様は驚く。
「ほう、時を止められる奴の首をどうやって斬ったのか気になるな...」
「では、私の能力の雷鳴神波で...」
「いや、その賊には重力支配をぶつける」
「な、あいつをですか?」
「奴の初めての戦闘だろ?」
「えぇですが召喚してから一度も実戦をしてないんですよ?無駄死にする可能性があります」
「いや、奴は鑑定を持っているだろ?」
「なるほど、相手の能力を暴くと言うわけですね」
♢♦︎♦︎♦︎
「はぁー疲れた...正直休みたい...」
たったったっ
「ん?ま、またぁ?」
だっだっだっ
「見つけだぞ!賊め!」
「な、やはり出てきたか...勇者!」
〜次回予告〜
「 王族少女暗殺計画 4 」
明日の12時にて投稿予定です。