115話、デッドオブアライブ2
やっぱり戦闘シーンって書きやすいね
銀髪はスッと、こちらを向いて弓を構える。
後ろにいる松本も剣をギュッと握りしめて真剣な眼差しでこちらの様子を伺っている。
「...まずいな、これ」
正直言ってまずいどころの話ではない。
銀髪は、霧で作り出した矢を弓に取り付け矢を引く。
ギチギチ...
銀髪が矢を引く音が響く。
「そ、そうだ、ノアール!あいつの矢を__」
「分かりました!」
そう言うとノアールは障害物から飛び出る。
それと同時に銀髪が矢を放つ。
ヒュー、
『よし、クールタイムが終わった!』
ん?クールタ、イム?あっ!!
「戻れ!ノアーーール!!」
『〈方向変更〉!180°!』
「〈異能解除〉!」
ノアールの発動した能力が、解除される。
「え?」
『跳ね返らない?なんで?』
そのまま、銀髪の放った矢がノアールの心臓に刺さった。
ドサッ、
ノアールが気を失ったかのように後ろに倒れる。
「まずは、一体...ふふふっ」
銀髪がつぶやきながら微笑む。
「あ、アリス!反転できる?」
できればなんとか戻せるのだが...、
「ダメ!蘇生させるには手で触れるか、半径1メートル以内に入らないと!それにっ!!」
「なに?」
『ここで!俺が行くッ!!』
「あの能力消す奴がくる!」
「松本ぉぉぉぉぉ!!!」
ピクッ、
松本が少し反応する。
「いまだ、アルト決められる?」
「分かった!【パラライズ・サンダー】!!」
バヂヂヂッ!!
一瞬、電気が走り松本の方へ行く、
しかしそれを見えたのか、
「〈異能解除〉!!」
能力を発動させるが、あくまでも消せるのは能力のみ...魔法は消すことはできない。
バヂッ!
そう音を立てて松本が後ろに倒れる。
「良し!後はノアールを助けて銀髪を!ルナッ!シールドを頼む!」
「任されたっ!!〈黒痣ノ盾〉!!」
ドォーーン!!
ルナの左腕から漆黒の盾ができる。
「アリス!」
「わかった!〈因果反転〉!」
『死んでいるは死んでいないっ!』
ガギンッ!!
因果が逆転してノアールの目がさめる。
「あっ......って!銀髪は?戦闘は?」
「いま、異能解除野郎をパラライズして、その隙に銀髪を倒そうとしているところだ!」
「私っ!私も役に立ちたいのですけど!」
空間転移ちゃんが言ってくる。
「...なら、ノアールが跳ね返した銀髪の矢をテレポートさせて銀髪の目の前に転移できる?」
どうだろ?もし出来るなら勝てる。
「できますっ!」
「これならいけるっ!ノアール!頼むぜ!」
「ふふふっ、何をやっているのかしら?楽しそうね?...でも大丈夫よ?___ 」
そう言うと下を向いて...
「もっと楽しくなるからっ!!」
いきなり前を向いて狂気が混じった笑いを向ける。
その言葉と同時に、両手に大弓が出来てそこに5本づつ矢がつけられている。
正直、あれじゃあ引けなくない?
そう思うが、なんと勝手に弦が引かれて行く。
そのまま...
シュパパパパパパッ!!
10本の矢が発射されるが、
その10本の矢が途中で止まって、2本づつに分かれる。
合計20本の矢が飛んでくる。
「ごめん、お姉ちゃん!もう、盾が壊れる!!」
ルナの必死そうな表情が声を聞くだけでわかる。
「くそッ!ノアールと空間転移!頼むっ!」
「「分かりましたっ!!」」
バリッ!!
ルナの盾がなくなる。
「はぁぁぁぁぁぁ!!〈方向変更〉!!180°!」
「〈近距離転移〉!!」
パパパパパパパパパッ!!!
飛んでくる20本の矢のほとんどを跳ね返し、転移させる。
そして、銀髪の5mほど前にいきなり現れて...
何か、見えない物質にあたって消えた。
「えっ?」
バジュッッ!!
それと同時にルナの首がいきなり跳ねた。
〜次回予告〜
「116話、デッドオブアライブ3 」
このまま行けば明日にも投稿できるのかもしれないけれど、
冬休みが終わり、学校が始まって書く時間が減るため分からないよ?