113話、多分、世界で一番楽しく無い木の実取り
短いですよー!
アリスたちに引き摺られながら村を出て例の木の実がなるところまで行く途中、
「うぅ...、戻ろうよー」
そう私は言う。
「何で戻るの?頼むって言われたじゃん?なんか必死そうだったけど...」
ヴォルスが答える。
早く戻らないと!あの村で何かが起こる!
「もどるんだぁ!」
すぐそこに生えていた木の根っこを掴む。
「ご主人、何でそんな必死...」
『何で?なぜご主人は戻ろうとしている?忘れ物?違う、それなら忘れ物をした〜とでも言えばいい、なら...まさかあの村で何かが起こる?...いや、ご主人は予知系の能力は持っていない...ん?能力?』
『おぉ!その調子!って、最近使ってなかったけど...私の能力使えるかな?〈鑑定〉』
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ヒガン・スティクス 【本名:ローズ・エルュウ】
女
LV 99 【MAX】
能力:精神介入 【MAX】 【神の封印解除】
・精神支配
・精神把握
・精神複製
・精神過剰暴走
・記憶消去
・精神防御
・精神凍結
・精神汚染 【NEW】
《奥義》
・身体強奪
・精神崩壊 【NEW】
能力:赤色光線 【MAX】
・通常光線
・複数光線
・極太光線
・固定砲台
《奥義》
・極太複数光線
・自動標準 【NEW】 【常時発動】
スキル
・鑑定
・アイテムボックス
・隠蔽
・潜伏
・暗殺
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『ん?神の封印解除って何だ?』
そう引き摺られながら思い、それを鑑定して見る。
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【神の封印解除】
勇者を早々に全員殺されないように神が設定した〈精神操作〉をほとんど戦闘やいろいろな場面で使わせないように封印を施したものが解除された証拠。
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「あぁ...って事は」
『〈精神支配〉!私を引っ張るのをやめろ!』
ピタッ、
アリスたちが引っ張るのをやめる。
そして、ヴォルスの手を取っ払って立ち上がる。
「ん?何で俺手を離して...っておい!どこに行くんだよ!」
『いちいち聞いてないで!付いてこいよ!めんどくさい!』
「む、村に戻る...」
それを聞くとノアールが、
「はぁー、一体ご主人は何を考えているのでしょうか...まぁ、僕はご主人の奴隷ですし...命令とあれば」
「ノアール!アリス!命令だ!付いてきて!」
私が滅多に使っていなかった命令を使う。
「ヒガン姉ェ...わかった!なんか知らないけど付いてく!」
アルトヌスが拳を握ってキラキラとした目で言う。
「もちろん我も付いて行こう」
「もっちろーん!僕も〜!」
空間転移ちゃんも賛同する
「お、俺は...ここに木の実がある、これでいっか...俺も妹がここまで何かを言ってるだからなぁ!」
そう言ってみんなで戻ろうとなった時...
ゴァァァァァァァァ!!!!
「「「「「!?」」」」」
上からものすごい大きな咆哮が聞こえ、上を全員が見上げる。
そこには...
『なっ...確かにここはファンタジーの世界だが、あいつが来るか...』
ドラゴンがいた。
〜次回予告〜
「 114話、デッドオブアライブ1 」
明後日の投稿になる可能性大