106話、メラフィナパニック
クリスマス...
くりすます...
くりしみます...
クルシミマス...
はっ!何を考えていたんだ?
「いったぁぁ!」
「だ、大丈夫?!」
お母さんが近寄ってきて、手を差し伸べてくる。
パシンッ、
私はその手を払って、自分で立ち上がる。
「...そ、そこまで嫌われることした?」
メラフィナはものすごく慌てている。
「そりゃそうじゃない? 俺だったら多分騎士団に連絡するね」
「そんな!」
「同意...」
「ルミアーナまで!?」
こっちを見て驚く。
「つーか母さん?何回も騎士団に捕まりかけてる...と言うよりも、捕まってんるだからこれ以上なんかやらかすと牢屋にポイだぜ?」
「ビクッ!」
メラフィナがびっくりする。
「もう言ったなんて言わないよね?」
汗を流しながら聞く。
「言ってないけど...言って欲しかった?」
「別にそんな事はない」
そんなこんなで過ぎて行った日常はとても儚い夢である...。
次の日、
ベットから起きて、リビングに行くと...
「うぉぉぉ!!」
メラフィナが叫んでいた。
「「うるさい」」
「釣りに行くぞぉ!!」
5秒ほど静寂に包まれる。
「「...理由は?」」
「今日の昼飯を買うお金がない!」
きっぱり言う。
「早速行こうぜ、昼飯は食べたいし」
「はぁーめんどくさいなぁ〜私は寝起きだよ?」
「じゃあ要らないのね?」
ニヤニヤしながら言う。
ブチっ!
「じゃあ一番釣れなかった人が罰ゲームね」
「お、良いねそれ」
ヴォルスも乗ってくる。
「ふっふっふっ〜じゃあ最下位の人の罰ゲームは一位の人が決めようか」
「「おー!」」
5分後、
「〈精神支配〉、その餌に食いつけ」
チャポンッ!
浮きが沈む。
「ふっ!」
力強く釣竿を上に振り上げて魚を釣る。
「良し!38匹目ゲット!」
「〈中央収束型回転式〉!」
水の流れが起きて、魚が針に突き刺さる。
「ほっ!」
竿を上に振り上げて、魚をあげる。
「ふっ!40匹目だ!」
「..........釣れん」
魚がメラフィナの持っている釣竿の針に近づく。
「おっ!」
ニヤリ...
『〈精神支配〉!その針から離れて、この針に近づいて』
パチャンッ!
「あぁ...」
「良しっ!39匹目!!」
「ぁぁ....」
そんな感じで...
「ふふっ!油断したのが運の尽きだね!」
「くそっ!後一個かよ!」
「........あの、罰ゲームって何です?」
「「ふっふっふっ〜」」
「ひっ!」
〜次回予告〜
「 107話、記憶の復活 」
明日はクリスマス...自分の友達がガールフレンド7人と家で遊ぶらしい...(実話)
あ、頑張ってクリスマスも投稿しますよ?