100話、模擬戦、もぎせん?
4:00だから大体昼だよね?
「僕から行かせてもらうよ!〈回転軸式〉!」
そう叫ぶとヴォルスのお腹のところに白い点のようなものができて、その前方2mの水平線上に木剣が浮かんでいる。
「い、いつの間に!」
「続けて〈右回転式〉!」
ギュィィィ!!!
茶色の木剣が回転してまるで土星にある、輪っかのような感じの見た目になっている。
「こ、これじゃあ!」
『近づけないよ〜!』
「その通り!近づけない!だから諦めてくれないかな?」
『まぁ、外から投擲物を投げられたら終わりなんだけどね...』
『それだ!』
そう思うと、手に持っていた木剣をすぐに振りかぶって投げる。
が、しかし忘れていた。
奴が、木剣を自分を回転軸に回していることを、
投げた木剣がヴォルスまでの距離だいたい"2m"で止まる。
「なっ、なんで....あぁ!」
「ふふっ、引っかかりましたね!!あなたの読心術は深層心理までは覗けない!!〈右回転式〉!」
『そうなはずだ!さっきの奴に引っかかったのなら!』
《深層心理?そのぐらい読める...だがお前の力が足りないからだな》
「へ?」
少しぼーっとする。
「何しているのですか?僕はもっと強くなってしまいましたよ?」
2個の木剣が周りに回転しながら言う。
『そう言えば私の...すてーたす?には能力って書かれていたけど殆どが封印状態?だったから使えない...確か封印じゃないのは...
・精神支配 【超弱体化】
・精神把握
・通常光線
・複数光線
だったよな...それだと...マインド・コントロールが良いのかな?』
「〈精神支配〉!能力を一時停止!」
ピタッ!
「なっ、!止まった?!」
「うおぉぉ!」
ダッダッダッ!!
ダッシュでヴォルスに近づいて...
バシッ!
「うぅ、」
ヴォルスが蹌踉めく
「ふぅ〜、勝っ...」
バタンッ!
ヴォルスがいきなり私を押し倒してきた、まぁよろめいていたので仕方がないのだが...。
「..........」
「..........」
ガチャッ!
「「!?」」
「ただいま〜ん?いないな...庭か?」
メラフィナが、帰ってくる...体の所々に血が付いているのは気のせいだろうそうだろう。
「き、きちゃったよ!ど、退いて!誤解される!」
「.........今、体の力が全部抜けそう...うっ!」
バサッ、
ヴォルスの顔が完全にルミアーナの胸元に来る。
「なっ!」
『もっとダメじゃん!』
ガチャ、
「あ、やっぱりここに居...た...」
静寂が訪れる。
「.........」
「.........」
「.........おい」
メラフィナが口を開く。
「それは...あれか?バツ5の私への当てつけか?」
「........ち、ちが...」
「その通り」
そう、ヴォルスは言い放った。
「...NOoooooooooo!!!!」
「ヴォルス、流石にかわいそうだよ?」
「ぁぁぁぁぁ!!いくら100話だからってぇ!100話だからってぇぇ!柄にもないようなぁ!ラブコメっポイ展開を作るなボケェ!!」
「...100話?100話って何?」
私はヴォルスに聞く。
「い、いや、ルミアーナは知らなくて良いよ」
「そう?」
「あぁ、そんな事よりも見苦しいよ母さん」
『こんな人が親だなんて...』
そんなこんなでアルティメディス家の新しい娘ができた1日目は激動の1日になったとさ。
〜次回予告〜
「 101話、村の人達 」
明日に投稿...?ん?ここってどうやって読むのかしら?
「あっ、そこは.......ですよ」
ありがと、ってもう時間じゃないの