第8話 装備決定、チュートリアル終了
本日最終話。
「それではショートボウ+布の服でお願いします」
そう言うと選択した装備が光りだし、俺の手元へとやってくる。その装備に手を触れると光が失われ、急に重みが手の中に生まれた
「弓にはターゲットへの自動命中補正機能が付いております。初めて弓を使われる方でもある程度、命中させることは出来るでしょう。
それと装備やアイテムはストレージから取り出して装備してください、防具等、ストレージと唱え、画面をタッチすると自動で着替えることも可能です。
初期金額は500Gストレージに入っております。そのお金を使い、旅立ちの準備を整えてくださいね。
それではお待たせいたしました。Heart Sun Onlineをお楽しみくださいませ」
目の前が光りの本流に飲み込まれると、そこは城下町ブラン城の門前が見える近くの草原の上であった。
そこには俺と同じく初期装備できょろきょろしながらゲームにログインしたばかりらしき人や、立派な装備を身にまといギルドに勧誘している人も見える。
俺はログインしたのち、噴水エリアでの合流を約束していたので、すぐに門の方に向かい中へと入っていくが、やけに周りの人たちに見られている気がする。
噴水前に到着し、タクたちが来るのを待っていると何故か俺の周りの人は離れて行き、此方を見ながらひそひそと話しているが何かおかしい事でもあるのだろうか?と考えていると「ああ、装備を手に持ったままだから変に思われたんだな」と独り言を言いつつ、ストレージに武器を仕舞っていると、「なんだ?この人だかりは?」と声が聞こえ、タク、詩織、日香里の川崎家3人組がやって来た。なぜ分かったのかと言うと顔がリアルとほぼ変わらなかったためである。
「タク、しお...レーゼ、ルミここだ!」
「メグちゃーん?今リアル名で呼ぼうとしてたでしょ?ダメだよ!それと...」
何だかレーゼがタメを作り始めたため俺はこっそりと移動しようとするが回り込まれた!
「可愛い~~~~!はぁはぁはぁ...なんて可憐なの!完全に女の子になってるわ!子供の頃から可愛かったけど、大人になったらこんな美人で可憐な感じになるのね!最高よ!!まあ胸が無いのが残念ね...」
ゑ?女の子だと!?俺はタクにアイコンタクトを送ると首を横に振ってくる。この反応はマジか!
噴水に移りこむ自分の姿を確認するが良くわからない...俺は愕然としているとルミが俺に断りを入れ、SSを取り、画像を俺に見せて来た。
それを確認すると、そこには見事な金髪とブラウンの髪が絶妙にマッチした髪の長さが肩まであるショートカットの美少女が撮影されていたので、これが俺?と確認すると3人ともが首を縦に振る
「マジか...というか設定時は確かに単髪のハズだったのになんで伸びてるの...」
よよよ...と泣いているとルミが補足をしてくれた
「きっと案内人の人がケイ兄を女の子と勘違いして、髪を伸ばしたんだよ。だけど途中で「あれ?胸無いや、もしかして男の人!?いや、こんなに可愛いのだから女の子にしたいから女の子にしてしまえ!」みたいになってその格好になったのかも」
「ちょっと運営に文句言ってくるわ!」
俺は立ち上がりログアウトしようとするがログアウト方法をまだ聞いていなかった事を思い出す。そこでタクに問い詰めるがAIのしたことだから運営に文句言ってもきっと変わらないぞって...30日にインターバルがって...言うし...ちくせう...
「まあなってしまったものは仕方ないか、これはこれで楽しむしかあるまい!そしてレーゼ、ルミ、いい加減離れろ!」
「「もうキャラ変えるなんて言わない?メグちゃん(タク兄)はそのままだよね?」」
流石姉妹。声をそろえて同じように下から見上げるように、目に涙まで浮かべて同じセリフを言う
「分かりました!変更しないからはーなーれーろー」
ぐいぐい押しながら俺は二人を引き離す。するとさっきの涙は何だったのか、ケロっとした顔で離れ、言質は取った!と大喜びである。タクは諦めろ...これが俺たちの定めだ...とあきらめ気味だった
(; ・`д・´)
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