第6話 Heart Sun Online
タイトル回収
次話12時予定
「えーと、ここをこうして...うん!これで準備完了だな。慣れれば簡単に装着できそうだけど少し面倒だな」
俺は火の元と施錠の確認をし、ベットに座りながらコントローラーにあたるヘルメットと手袋を装着する。
一応快適にゲームができるよう、エアコンを自動にセットしトイレにも行った。さあ始めますか!
「ではログインボタンをポチっとな」
フイイィィン...と言うファンが回る音が本体から流れ、ヘルメットのバイザー部分にログインまでのカウントダウンが表記される。10秒後俺は意識を失うかのようにゲーム世界へと入っていった
「ようこそ、Heart Sun Onlineの世界へ」
どうやら起動にちゃんと成功したみたいだ。よくある案内人みたいな女の人が画面越しではなく、リアルに目の前にいる感覚は作り物とは思えないな
「あなた様のお名前は星野恵様ですね、この度はHeart Sun Onlineをご購入していただきありがとうございます。
早速ではございますが、星野恵様のゲーム内でのキャラクター作成、及びこのゲームでの大まかな流れをご説明させていただきますがよろしいでしょうか?」
俺はついつい「はい。よろしくお願いします」と答えてしまい、バツが悪くなってしまった。すると案内人である彼女はクスリと笑い、「初めてのお客様はよくその反応されますのでお気になさらないで下さいね」等と言ってくる。
ただのキャラクター作成なのにすごいAIが組み込まれていて、更には本当に人間と会話しているのでは?と錯覚してしまうほどであった
「それではキャラクター作成についてですね。まず種族をお選びください、その後容姿の選択、名前、初期装備の配布となります。
種族はヒューマン・エルフ・ドワーフ・ビーストの中から選べます。ランダム使用で各4種の種族の中からランダムでハーフが産まれます。ハーフの場合は組み合わせによりますが各種族の利点と欠点が混ざり合った物となります」
「すみません。各種族ごとの特徴を教えていただいてもよろしいですか?」
「はい。かしこまりました。まずヒューマンですがすべての基礎能力が平均値となっており、得手不得手は特にありません。オールマイティ型と言えますが、逆に言えば何かに特化は出来ません。
次にエルフは魔法特化型で、魔力方面は全種族中トップですが体力面で全種族中最下位となっております。魔法をガンガン使って戦いたい人向けの種族ですね。器用値はそこそこ高いため弓なども使って戦うことも可能です
次がドワーフですが此方は体力面が全種族中トップですが魔力方面では最下位となっております。このキャラクターは器用値はかなり高いため、生産職やタンク向けですね。
最後にビーストは速度型で半面火力が弱めでしょうか。手数で攻める感じですね。後は器用値も高めに設定されております。体力、魔力はヒューマンより低めです」
なるほど、特色のみで言えば
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ヒューマンはオールマイティ型だがエキスパート型ではない。
エルフは魔法特化型で器用値高めのため遠距離型だが、体力少ないため、近接が苦手。
ドワーフは体力特化型のため近接戦闘向けで、魔法が苦手。生産職に恩恵がありそう。
ビーストは速度特化型で、遠近両方いけるが火力不足があると。
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なかなか上手な配分だな。
「少し聞きたいのですけど、どの種族を選んでもスキルに覚えれる差は無いのですよね?ただ種族補正で威力に差が出る程度で」
「はい、その通りです。例えばエルフとドワーフが破壊魔法を覚えるとして『カオスフレア』と言う最上級攻撃魔法を使い、同じモンスターに、例えばスライムに攻撃するとします。するとエルフの場合スライムに約10,000のダメージが入るとして、ドワーフの場合は約4,000程度のダメージですね」
「なるほど、約2.5倍ほどのダメージ差が出てしまうのですね」
「はい、後、一度種族を選ばれるとそのキャラを削除しない限り別キャラクターの作成は出来ませんのでお気をつけて下さいませ。キャラを削除した後、再度作成できるまで30日間のインターバルが必要です」
「ああ、それと...」
本日も何話か投稿予約入れておきます。 投稿数未定!
('ω')ノ
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3/9一部修正
ドワーフ 体力特化型のため → ドワーフは体力特化型のため
ビースト 速度特化型で、 → ビーストは速度特化型で、