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俺の周りは絶望ばかりだ  作者: キノコ二等兵
巨大人工浮島《ギガフロート》編
180/202

ヒナ

お久しぶりですキノコです。

テストが多くて書く時間がなくてまた時間が空いてしまいました。

 宇宙でウルフ隊長と白兵戦から射撃戦を高速で入れ替えながら人型兵器のデータ収集を行っていた俺は、完全な休暇を貰ったので巨大人工浮島(ギガフロート)の方の実家へと帰宅していた。


 巨大人工水上島シーフロートに到着してすぐにしたのは家への連絡だ。


 巨大人工宇宙島スペースフロートでしても良かったがまあそこはね。


 声から分かるほど喜んでいるのが分かった。軍に入ったからだけじゃなく、隠れて人型兵器のデータを取っているとどうしても帰宅は難しくなっていく。半年以上振りで俺自身も喜びで胸が躍る。


 自宅へ着いた俺はコンコンコンと扉を鳴らす。すると出て来たのはアオイだった。


『おっす。ただいま』


「いきなりの連絡辞めてよね。準備とか大変なんだから」


『悪い悪い。仕事の関係上外に出ないと連絡難しくてな』


「白銀さん!お久しぶりです」


『おおリオンか。もう走っても大丈夫なのか?』


「白銀さんの時間は止まってるんですか?もうとっくの昔から完全復活ですよ!」


『む。そうだったか?』


「そうですよ。全く働きすぎで時間の感覚とか失いました?」


『かもしれないなぁ。シラヌイやイサリビは?』


「彼女らならコハルと共に買い物に行きましたよ。あなたの連絡が入ると「準備してくる」と楽しそうにはしゃいでいましたよ」


『んじゃ帰って来るまで家で待ってるか』


 そう言って俺は自室へと向かい柔らかいベッドの上に寝転ぶ。


 携帯をいじりながら久しぶりの自室で有意義な休憩を取っていたが、折角だしとリオンと遊ぼうと考え自室を出てリオンを探す。


 自室に行かないでリオンと直接遊ぼうと言っておけばわざわざこんな時間を使わなくて済んだが、まあそこはしょうがない。


 久しぶりの自室なのだからそりゃ部屋で横になりたくもなる。


 まずはリビングに向かうが誰もいない。もう数時間も前なのだから当たり前だ。


 リビングに降りたついでに側にあるキッチンの冷蔵庫から冷えた水を取り出し、飲みながら今度はリオンの部屋に向かう。


『リオン今暇か?』


「ちと待ってください…いいですよ」


 扉を開けて部屋に踏み入れる。待ってくれと言われたから荒れた状態だったかと思ったのだが、そういう所は見られなかった。


「ずっと帰ってなかったですしね。時間を潰す方法がないのはしょうがないと思います」


『来た理由もお見通しか。なんか暇を潰す方法とかあるか?』


 リオンの部屋を見渡していると、棚にイラストと文字が大量に書かれたカードが纏められていた。


「何か気になりますか?」


『これ日本にも合ったやつだよな?』


「何も持っていけなかったから最初から集める羽目になりましたけど、集めるのが僕の趣味ですし」


 そう言うとリオンは棚のカードを手に取りこちらに渡す。


「ルールは教えますし、やってみます?」


 きっと面白いのだろうがなぜかやる気起きない。俺はそれを断ると別の話題を持ち出した。


『俺がいなかった間どんなことしてたんだ?BOWから人に戻ったのは見ればわかるんだけどさ、その経過が知りたい』


「あんまりいい思い出じゃないですけど、いいですよ」


 リオンはカードを棚に片付けてベッドに座る。俺は近くの椅子に座り昔話に耳を傾けていく。


「こっちに来た時点でもまだBOWな部分は残ってました。人みたいな喋り方は出来ていても———」


 そんな昔話を聞いているとアオイが部屋に入って来た。


「白銀くん。みんなを迎えに行ってくれない?少し遅すぎる気がするのだけれど」


『でも俺が帰ってからそんなに経ってないだろ?』


「連絡があってからすぐにシラヌイ達は出かけたからもう6時間くらい外ね。買い物にしてはかかりすぎてる」


「コハルさんもいるし他のものを買いに行ってるのかも」


『リオンの言う通りそっち寄りだと思うが、電話しても出ないようなら探しに行ったほうがいいか?』


「そうね……頼みます。バイクは車庫に入ってるからそれで」


『ああ』


 俺はガレージに向かいバイクに跨るとイアに絶え間なく連絡させながらシラヌイたちが行きそうな場所へと走らせた。

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