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俺の周りは絶望ばかりだ  作者: キノコ二等兵
俺の行動はいつも問題ばかりだ
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最後の施設へ

 これからは前書きか後書きを使っていこうかなと考えています。


 可能であれば評価お願いします。

 前回までで俺たちは9つの施設を破壊した。1つは結果としてではあるが。


 学校内の実験施設はほぼ自動化が進んでおり、次の施設の場所を特定することは出来なかった。


 だがニュースであるものを目にした俺たちは期せずして10つ目の、最後の施設の場所を見つけ出すことが出来た。


 それは消息不明事件だ。どこで誘拐されたかさえわかれば逆算して見つけることは出来た。


 俺とシラヌイはその場所まで車で移動すると、すぐにその施設への侵入を開始した。


 まずは入り口の男を2人無力化し、装備を奪うと交代が来るまでその場で待つ。


 交代が来たのと同時に無力化した男たちのIDカードを使い中に侵入する。


 目的は所長の排除なので不必要な無力化はしない。変に排除すれば監視カメラ等に見つかり、シラヌイが危険な目に遭う。そんなことがあればヒナにも平凡である俺が彼女に生きていることが知られてしまう。


 本当なら今すぐにでも一緒にいたいが、俺はもう死んだんだ。彼女の元には帰れない。


 歩いていると他の兵が個室に入っていくを見つけると、入り口での会話を聞いた限りでは、俺たちの目的の場所のようだった。


 先程の兵が出たのを確認すると共にその中に侵入する。


「何か忘れ物でも・・・・・・君は」


 シラヌイは扉に鍵を閉めると俺と同じように所長へ銃を向ける。


「そんな物騒なものを向けないでも教えてあげるよ。キュウ」


 思わず身体を震わせる。白銀タケルである俺はもう日南休とは見た目が違う。それなのにも関わらずそういう言葉が最初に来るということは・・・・・・。


「大丈夫だよ。私はJPPの仲間だから」


『・・・・・・あいつからそんなこと聞いていない』


「まあ君経由で私たちの情報が漏れるのは不味いからね。贇はそういう能力も持っているわけだし」


 巨大人工浮島(ギガフロート)についてもなかなかに詳しいようだ。俺はもう少し話を聞くために銃を下ろす。シラヌイは構えさせたままだが。


「まあ今はそれだけでも信頼してくれてると思おうか」


『情報を可能な限り出して貰おうか』


「いいよ。データをまとめたものを渡すからお茶でも飲んで待ってて」


 所長はそう言って立ち上がると近くの大型コンピューターに記録メモリーを差し込むと、右端のポットのお湯を入れて紅茶を淹れる。


「このデータを渡すついでなんだけどさ。私のお願いも聞いてくれるかい?」


『こちらが尋ねているんだが?』


「君にもメリットのある話だから聞いてから判断して」


 所長はそう言うと、タンスからカードを取り出してそれを俺の前に置く。


「金額は古い水上プラント1つ買える程度の金額が入ってる。それは前置きとしてあげるよ」


 本物かを確認するためにそのカードを機械に通す。・・・・・・確かに本物のようだ。


『依頼内容は・・・・・・』


「キュウ!?」


『聞くだけだ。やるとは言ってないから安心しろって』


「・・・・・・はぁ。大体そうなるとお前受けるだろそれ」


 シラヌイにはバレバレだったが、俺はそれを無視して所長の依頼を聞くことにした。


 そして所長は大きく呼吸をすると言葉を放つ。


「私はレッドフィールド。アリス・レッドフィールド。そして今から君にここで行われる実験対象達の中に混じって保護をお願いしたいんだ」

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