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俺の周りは絶望ばかりだ  作者: キノコ二等兵
日南休直史の周りは絶望ばかりだ
10/202

無職になりました。

今回は短い文章構成です。

いつももかなり短いですが

 俺は荷物をまとめて、校庭に出た。いくらなんでも理不尽だ。お菓子は三百円までって言ったのに、実際は五百円でもよかったぐらい理不尽だ。

 あれぐらいで退学処分なのは本当に納得できない。停学処分だってなるかどうかも分からないレベルだ。万引きとかは退学処分に何のかな?まっ、俺がこれぐらいでなるんだからちょっととしたことで退学処分だろ。

 これから暇だな。バイト先は昼からのシフトにしてるから、明日から本気で暇だ。気分転換を兼ねてバイトにさっさと行くか。

 部活が始まってるようで、もう道具が並べられ始めている。いくら退学になったとはいえ、まだ暴力が振るわれないっていう保証はない。逆に学生ではないから不法侵入容疑で捕まる可能性がある。まあ、そういうことは疎いのでなったらなったでいいかもしれない。死刑判決にならなきゃそれでいい。

 校庭を大きく迂回しつつ正門を出ると、右側には何人かの生徒。左側も何人かの生徒が楽しく話しているように見える。特に違和感がないが、どうせ俺がどっちかに行けば、殴られるのは必至だ。ああ恐い恐い。しょうがない。車道を走るか。

 車両自体は少ないので、普通の人なら余裕で抜けれるだろうが、俺はいつ倒れてもおかしくない精神病に掛かっているので、ロープの上を歩くぐらい厳しい。特に今の体の調子だったら。途中で切れかかっている状態だ。けど行くしかない。

 まずは、右見て左見て、後ろを確認してからもう一回右見て左見て。よし、車は走ってない。ばっとっ!?

 地面を蹴った時だったので、服が首が絞めた。服に勝手に動く機能なんてあったっけ?

「バッキャローなあにしてんだよ。自殺か?やっぱ1人で行かせんじゃなかった」

 コハルは先に帰ったと思ったが、まだいたのか。後勝手に自殺する人にすんじゃねえ。

「バイト先まで送ってやろうか?今日はボコボコにされたしさ」

「誰のせいでこうなったか分かってんのかこんにゃろー」

「はいはい、私が悪うございました。これでいいか?」

 もういい。突っ込んでは負けだ。もう俺は知らねえ。

 俺はコハルの申し出を断り、普通に生徒が楽しく話している道を歩く事にした。これからはこの学校には行かねえんだ。友達なんてどうでもよくなったし、それに折角ボロボロになりながらもコハルを説得したのに、全部無駄になっちまった。チェーンソーがあったら振り回したい。

 いろんな物を失ったがそれでよかったのかもしれない。俺はコハルに最後の挨拶をしてその場を去って行った。


 

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