表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/124

聖者達part アルザール城での居住生活-5

睡魔やら面接練習やら電池残量などの関係で更新ペースが遅くなっております………。本当に申し訳ないです。

「そういえば相部屋って珍しいですよね………アンシュルテちゃんでも一人部屋なのに。」

「あの、クロさん………?私は一応19歳ですよ?まさか一人で寝れない子だって思ってませんか?ココとは流石に違いますよ?私一人で寝られますよ?起きれますよ?」

「いやいやそんな事ないですよ~。人じゃなくて縫いぐるみで大丈夫な人ですよね?クッションとかの中に紛れ込んでいて利して………。」



アンシュルテちゃんが僕に対して驚いている目を向けていた。………いや、ちゃんと覚えていたよ?アンシュルテちゃんが19歳だって事は。でもまぁそう見えないほど性格や体型が幼いのでどうしてもそう見えてしまうのである。同い年のはずのガンさんがより年上に見えるので尚更だ。簡単に言うとガンさんは若く見えるけどアンシュルテちゃんは幼く見えるというような物だ。


あぁ、そういえば私のテンペスト内での呼ばれ方はクロとなったのだ。塔子ちゃんはバベル、シロと花多美ちゃんはそのままだ。ちなみに神子と兎子もそのままになっている。塔子ちゃんはバベルと呼ばれるのは少し嫌がっていたけど渋々納得したようです。


「きゅー。」(私も一人で寝られるようにはなったけどクトゥールが抱き枕に丁度良いって言うし、部屋を変えるのもちょっと面倒だからいいかなぁって思ってるんだけどね……。)

「し、仕方ないだろ!抱き枕にしてるのは!気持ちいいんだから!あ、貸さないからな!ココの抱き枕は!モフモフ感凄いんだよ!」


どうやらココちゃんが一人で寝るのが怖いからとクトゥールさんと一緒に寝ていたところ、クトゥールさんがココちゃんの抱き枕としてのモフモフ感から離れられなくなったらしい。……………後、ココちゃんについてだが、旅の途中までは縫いぐるみと寝ていたらしいがクトゥールさんと初めてあった時に絡んでいた女のスキルで燃やされてしまったらしい。


「まぁ、俺の部屋はあんまり変わった部屋じゃないな。」

「きゅー。」(そうでもないと思うけどね)


そう言いながらクトゥールは部屋のドアを開けた。見ると確かに普通だった。ベッドに机にテーブルがあるほかに、テーブルの上にチェス板のような物と駒が散乱していたりしている所までは普通なのだけど、部屋の半分は射撃の訓練か試し撃ちするための場所なのか板でできた的がかなりの数置いてあった。どうやら部屋が広くなるために、トレーニングルームを兼用しているらしい。


「ちなみにニグルやナトの部屋も似たような感じたから。つーか男の部屋見てもむさ苦しいだけだから省略してさっさと部屋の方を案内させてもらおうと思ってる。まぁ、部屋もお古みたいになっているから少し家具が置かれているよ。」

「そうなんですか………。あ、そういえば気になったんですけどあの駒とかはなんのゲームですか?」


僕達の部屋はテンペストに在籍していて亡くなった人の部屋らしい。新しい部屋ばかり使っているとアルザール城が完全に変な空間になるので、それを防ぐためという事らしい。でも爆破のあの人がそんな仕様にしていなければ部屋が埋まってた可能性も………いや、無いか。聞いてみたところ200はあるらしいから。


「あぁ、ストランテの事か………。あれは俺の故郷で流行っていたボードゲームだな。駒は王、女王、王子、王女、騎士、兵士、商人、奴隷、狩人、司教、医者、市民だな。」

「きゅっ。」(このストランテでは私はテンペストの中で一番なんです!その実力、見せてあげましょうか?)

「…………そうなんだよなぁ………。俺の故郷で流行っている奴なのに俺が三番目に弱いなんてなぁ………。」


どうやらストランテはクトゥールさんの故郷で流行っていたこちらの世界ではチェスよりは人生ゲームとチェスを混ぜたような複雑なゲームらしい。ルールは後日説明して貰うことになったのだけど………。


「私はニグルさんより弱いです………。」

「俺より強い奴よりも弱い奴の方が多いな………。」

「私はサーティより強いけどジルフェよりは弱いなぁ……。まぁ、ジルフェが軍師の幻英雄使わなかったら勝てるけど…。」

「ニグルさんと私の間には一人しかいないです。」

「ルカナは団長よりも弱いですけど私よりは強いですよぉぉぉぉ。」

「俺はこの手のゲームには弱いから結構下の順位だな…。」


ちょっと待って!!この後に誰かが嘘を言っているので見破って正しい順位を答えなさいって誰かが言ったらそのまま問題になりそうな雰囲気なんですけど!!と嘘は無いことを確認した結果、ココちゃん、ジルフェさん、ガンさん、ニグルさん、サーティさん、ルカナさん、ヒルージュさん、クトゥールさん、ナトさんで最下位がアンシュルテちゃんだということが分かった。とゆーか、なんでいきなりクイズ形式で言ったんですか……?と思っている間にテーブルの方を見るとココちゃんと兎子がストランテをやっていた。


「…………あ。」

「きゅっ。」(兎子間違えちゃってるよ。そこにやると私がチェックメイトできるから。)

「三手前に司教が盗賊にやられなければ倒せたのに……失敗したなぁ。商人を放って置いたのが仇になっちゃった。」

「きゅっ。」(買収などもある事をまだ把握しきれていなかったよ。でも初めてでこれぐらいできるならヒルージュまでなら倒せるけどね。)


ルールが分からないので上手く表せないけれど、どうやら僅差まで追いつめていたと思ったらあっさりと逆転されたらしい。……………完全に遊ばれていたらしいです。しかし、それがかなり複雑だけど確実な作戦だったのは上位の人間にしか理解されておらず、アンシュルテちゃんに至ってはチンプンカンプンだったらしい。 


そんな事もあってようやく僕達は自分の部屋になるであろう部屋に案内される事になったのだった。ついでに書いておくと、僕は将棋ならゲームの最大クラスと互角に戦えられるレベル、塔子ちゃんはチェスで小学生の頃に大会ベスト8になる事もあったらしい。花多美ちゃんは………アンシュルテちゃんと同じぐらい、ボードゲームは弱いらしいです。あ、イメージ通り花札は強いらしいですよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ