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聖者達part アルザール城での居住生活-3

昨日睡魔に襲われてうたた寝してました。更新できずすみませんでした。後、商人組の目的地がピェンルーカになっていた部分をフィルアーマに訂正しました。

サーティさんの部屋の第一印象は『とにかく広い。』としか言いようが無いほど広がっていた。まぁ、研究室にするならばこのような場所はうってつけだろう。どうなっているのかは謎だけども天窓は無いはずなのに天井の方向から日光が…………って、天井どこだ?


「………あの、ガンさん………。天井が見当たらないんですけど。それに、大きな木が何本も生えているんですが………。」

「ハハハ、やっぱり驚くかぁ~。ここはサーティの研究室だしね。多分私の部屋の20倍はあると思うよ?後この部屋は雨や雪は私達は体感は無いけど降ることもあるし、朝昼晩が流れる空もあるわけだよ。」


ガンさんは軽く言うけどどう考えてもサーティさんの部屋は部屋とは呼べないほど広いんですが。とゆーか空がある屋内ってどういう事だ!!と思うのだけど、それが爆破のあの人クオリティなのだろう。そう思いながら僕達は比較的小さい場所、サーティさんが集めたのか書き留めたのか分からないけれど、沢山の本が並ぶ本棚に向かって歩いてみた。


「え~っと、『正しい茶葉の見分け方』『茶に関わる昔話集』『陶器名作集』『0から始める果実栽培』『お菓子作りの心得』『相手に弁償させる10の秘訣』『修復魔法』『基本的な茶の入れ方』ですか…………。これはサーティさんの買った本なんだろうなぁ………………。」


茶やティーカップなどの陶器などの資料が圧倒的に多いのだけどちょくちょく借金を返させるための本やら他の魔法についてなどの本も混じっていた。どれも戦闘能力を求める物ではなく、生活的な物ばかりだった。


まぁ、借金を返させるための本が多いことなどはルカナさんとローネさんが原因なのだろう。にしても『差し押さえ魔法』などという名前が恐ろしい本もある。まぁ、アンシュルテちゃんが城の床を壊した事に対してはお仕置きでどうにかしているのかと思っていると、補修しているのはナトさんなのでサーティさんが差し押さえする必要は無いのかと思ったのだった。


「『陶器名作集』にはかなりの数の折り目があるんですが……。でも壺や皿にはあまりついていないし……。それに、『ブラフのティーカップ』というのには付いてないですね。」

「ティーカップは紅茶の味を変えるって言うほど拘っているからねぇ…。まぁ私は別に拘って無いんだけど。折り目の付いていない『ブラフのティーカップ』は熱い物を入れれば一瞬で冷水になり、冷たいものを入れれば一瞬で沸騰するような作りだからかな?温度なども重要視していたし。」

「英雄の一部の人はそれなりに拘っていましたね。中にはティーカップ一つと国の領土である鉱山を交換したという人もいますしね。」

「私達の世界でもそんな人はいましたね。焼き物一つで国一個分の領土が交換されたなんて事もあったと思いますしね………。」


そう言いながらサーティさんの著書であろう研究書の方を見てみることにした。


「『七麦茶に関しての研究記録』は年度毎に別れていますけどかなり年期の入っているように見えるんですが……。」

「まぁその茶への研究が一番の目的だからね………。他の茶はあくまで七麦茶の研究費用の補填のためというのと、紅茶の良さを広めるためって言っていたからね。」

「確か昔、アルクレーガンの方にも勧誘されたらしいがな。サーティは取引だけを条件に出しただけだったな。その関連で色々と誑かしたような噂もあるが、サーティ自身は無自覚だったな。」


………………話を聞いてみるとクリュックス茶葉の量産に成功した時に、当時アルクレーガンに在籍していた貴族の何人かを勘違いさせて求婚された事もあるらしい。まぁ、当時は既にセシナさんと結婚していたから断ったらしいが、一部の人間からは略奪婚すら狙われていたらしい。


まぁ、団長のベルさんからの制裁と、そもそもセシナさんから略奪という行為ができるはずもなく、アルクレーガンを脱退させられ、しかもサーティさんがテンペストにいるという関係からジーブルフリーデ公国騎士団から除名された者が多かったという。


「除名されなかったのはサーティが結婚していることを知らなかった純粋な恋愛での人だけだね。他国から留学して来ていた貴族の一部にはサーティを金のなる木として取り込もうとした動きもあるから国外追放やらは多かったね。」

「…………なんか話を聞いていると後からとんでもない人が逆恨みで来そうなんですけど………。」

「きゅー。(確かアイゼンバルト王国の王族がサーティの子を妊娠したと嘘言った覚えがあるよ。その時に攻めてきた軍隊計60万人を五手で全滅させたんだよ。後からアイゼンバルト王国が妊娠事態が嘘っぱちだったって訂正したけどね。)」


なんかもうフラグがビンビンに立っていそうだった。いや、立っていてしかも折られてました。まぁ、セシナさんの事を聞いていると安心できる。セシナさんへヒルージュさんよりも高い戦闘力らしいので。…………いや、おかしいだろと思ってしまうのは僕だけなんだろうか?五手でどうやって軍を全滅させたんだよ………。


「確か一手目で二メートル程の木の枝を軍に向かって投げてその風圧と枝だけで20万人が落馬して戦闘不能になったり剣が折れたり枝に貫かれて亡くなったり……。あ、宣戦布告された直後だから犯罪にはならないよ。」

「なんか私達の世界での正当防衛みたいだなぁ………。殴られた瞬間に倍返しにするあれ。」

「大体あっているなぁ。ただ倍どころじゃなくて60万倍にして返していたけどな。」


ちなみに、二手目と三手目でナイフを投げて20万、ただの正拳の衝撃波で相手の将軍一人以外を無力化して、その将軍の首を一回で切り落として、その戦争?は終わったのである。


「なんというか………身内の方も規格外なんでしょうか……?」

「いや、偶然だろう。現に俺と団長の両親はあっさり死んでいるし、ルカナの嫁のローネは被害こそあるが規格外とは言えないな。」

「まぁヒルージュはともかく私なら最低でも三手程でそれぐらいは全滅できるよ。奥の手を使わなくてもね。多分ジルフェも七手ぐらいでやれると思うけどね。」


そう言ってガンさんは僕達の方を見た。………………まさか、僕達にもその境地に来いとでも言うのだろうか?すいません、無理だと思います………。

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