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闇の巫女part  アイテムボーナスと餞別-5

「次の死者転生ボーナスはチートとか入っていませんように…………」

その言葉を聞いて、キラクは苦笑いをしていた。少なくとも救いのあるのはこの死者転生ボーナスだけなのだ。転生ボーナスだけですでにレシピ集というややチートなアイテムが出てきている。まともなアイテムだけになってくれそうなのはこのボーナスだけだ。キラクからの餞別にはかなりチートな物が入っているだろうから、余計に期待してしまう。


「さてと、一つ目は……………」

・妖刀 三日月桜みかづきざくら………◎5 ハルムンチェリーの牙鉄を鍛えた刀。三日月の夜にのみ、特殊効果として桜の様なエネルギー破を放つ。月の光を与え続けることで鋭さが増す。妖刀と呼ばれる剣の中では妖力値は低い。

□………ハルムンチェリーの牙×1000 ハルムンチェリーの牙鉄×900 ハルムンチェリーの犬歯×50 ハルムンチェリーの背骨×1 桜の花びら×1000 闇桜の実×90 


……………1000越えちゃったよ。強化素材の必要数1000越えちゃったよ。なんなんだよ、この強化への果てしなさ。まぁ、能力欄はまだまともだ。特殊能力の内の一つは一ヶ月に数回しかできなさそうだし!!それに、これ以上駄目な物はでてこないだろう。そう開き直ってから二つ目を見た。


・黒糖の大瓶詰め………☆5 黒糖の詰め合わせ。最大で黒糖が八十個入る。全て使い切ると☆4の大空き瓶に変化する。黒糖は白糖よりも安く手に入る反面、そのままでは子供の好みに合うことが少ないため、子供へのプレゼントとしては不評を買いやすい。


そうだよ、こんな普通の物が欲しいんだ。☆5だけどそれでも普通だ。しかも、お菓子の原料だ。これはかなり有り難い。どこで素材が手にはいるか分からないのだから、最初からあるのは嬉しい。これを使って蒸しパンを作ろうかと思っていると、死者転生ボーナスの最後の一つのことを忘れかけていた。

「次も普通であってくれないかなぁ…………。」

そして、開けた瞬間にまた後悔することになる。見なければ良かったかもしれない、と。



・ハデスサイス………◎9 死神ハーデスの使うサイスを限りなく再現した物。攻撃力が異様に高く、切れ味も鋭い他、スキル霊能者を持っていなくてもゴースト系のモンスターに高いダメージを与えられる。魔力を込めることで三種の属性を刃に宿すことができる。さらに、アンデッド族のモンスターのスキル腐敗復活を無効にできるなどの能力もある。

□………冥界の鉄鉱石×50000 冥界の銅石×10000 冥界の銀石×8000 冥界の金石×5000 冥界の白金石×3000 冥界の炎金石×1000 冥界の水金石×1000 冥界の風金石×1000 冥界の光金石×500 冥界の闇金石×500 冥界水晶×50 冥界結晶×10 死神のローブ×3 冥界産の黒い布×30 ハーデスの黒い霧×200 ハーデスの骨×50 ハーデスの核×2 研磨剤グレート×30000 研磨剤×50000  


…………強化素材多様の大盤振る舞いというか何これ。

この素材集めることだけを生き甲斐にしてしまっても良い気もする。それに、名前からして素材の一つを売るだけで大白金角貨一枚程になりそうな雰囲気もある。

「まぁ、生身のまま冥界に行くのはスキル冥界進行が必要ですし、冥界の物は基本的に貴重品ですから、冥界の鉄鉱石だけで白金貨一枚分になりますね。もっとも、スキル冥界進行は幻のスキルとも言われていて、いくつかの条件が揃わないといけないって言われていますけどね。でも、誰も持っていないんですよ………。僕は冥界には一度死んでから向かってますから。魔王の特権ですからね、生き返られるのは。」

たまに勇者に殺されたりするときにこの体の母でキラクの妻のローズと会っているらしい。その時に子供もどんどん増えている。……………なんでも、ローズの死体を死んだ当初のままにして保管しているらしい。いわゆるネクロフィアという人種らしい。つまり、冥界にいるローズの娘達は皆キラクの娘らしい。


「つーかよく見るとボーナスの中には武器はあるけど装備品というか服は無いんだな………」

転生者ボーナスでは武器二つ、本一冊に対し、死者転生ボーナスでは武器二つ、食材一つである。どちらにも装備品は無かった。偶然なのか必然なのかが分からないためにキラクに質問すると、キラクは少し考え込んだ。

「基本的に装備品は無いんですよね……服は装備品とやや違いますし、着てきた服はSWに入れられるようになるまでに時間がかかりますし…………」

つまり、武器などがメインなのには間違いないようだ。

「でも基本的に武器の出る確率も低いんですけど………基本的にはアイテム……それも素材な事が多いんですけど×…お義父さんが何かやらかしたんだろうか………?」

そう言ったキラクから分かることは、お義父さんのせいで俺の所持品はとてつもないことになっているということだけだった。



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