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闇の巫女part  アイテムボーナスと餞別-2

「もうこれ以上基本セットの中身が充実しないで欲しいんだけどな………。」

「仕方ないことですよ、アン。これはこの世界では誰もが持つのですから。」

「☆3以上の物は入っていないのが救いな気もするな………というか日常生活用の物多すぎるだろ……」

そう言いながSWに目線を戻した


・求婚の指輪………☆3  求婚するときに使うことができる指輪。ただし、これを求婚の時に使うのはオススメできない。安物どころかタダのため、失望される事が多い。それなりに高く売れるため本当の求婚指輪を購入する際の金の足しにする事をオススメする。

・騎士童話集………☆2 騎士が主人公の童話が数多く掲載されている本。暇つぶしや子守に調度良い。

・洗浄石の欠片………☆1 汚れ度を回復するために使われる洗浄石を砕き欠片にして使用回数を増やしたもの。ただし、親指の第一関節ぐらいの大きさの染み抜きほどしかできない。

・ランドセル(赤)………☆2  アイテムを仕舞うことができる背負える鞄。教科書などを仕舞っておくことが主な仕様方。大人になってから使おうと思うと恐らく肩が通らない。

・万能の教科書………☆3  語学、計算、歴史、地理、科学、道徳の教科書が一つに纏まっている教科書。膨大なデータがあるものの、分厚くて持ち運びしにくい。

・安物の羽ペン………☆1 一般的に使われているペン。安いためかすぐに滲んでしまったり、先が折れてしまう。高級なインクに対応していないために、インクは安い物を使わなければならない。

・安物のインク………☆1 安物の羽ペンに対応したあまり良質ではないインク。色は黒一色。紙に書いた文字は一週間ほどで蒸発してしまう。書取練習などにはオススメできるが、日記などにはオススメしない。

・墨抜きの布………☆1 紙に間違って書いてしまった文字を拭い吸い取ることのできるハンカチサイズの布。完全に黒くなると使えなくなる。

・お古の運動靴………◎1  誰かが売ったのであろうお古の靴。子供の体育の時間に使われる事を想定して作られている。虐めをした者にはサイズがピッタリすぎるように作り直される。かなりギュウギュウになるが虐めをしたのであれば、本人の自業自得である。

□………洗浄石の欠片×50  素早さの種の粉末×60  

・ゴムの切れた紅白帽………◎1 学校などで行われる紅白戦と呼ばれる運動会で使われる赤と白のリバーシブルな帽子。負けた腹いせに誰かが捨てたとか、サイズが合わなくなっても無理矢理付けていて無理が祟ったのかゴムが切れてしまっていて風で飛ばされる可能性が高い。

□………伸びるゴム×1 

・家計簿………☆2 自分の所持金と最大で三十件の買い物などの記録が記載される。スリや恐喝などで盗られた場合も記録され、これを警察に届けると盗られた金の十分の一の保証金が支払われる。金を取られても家計簿は盗られるな。これが今回の教訓である。 



…………もうこれ子供の入学セットに近いんじゃないかな……………………。

「第一この世界に似合うわけねぇだろランドセル!!中世の人間がランドセル背負って学校にいっていたら?って言われたらほぼ百パーセントの人が違和感を感じると答えるだろうよ!!」

「それがこの世界の常識になっているので違和感はありませんよ?」

「つーか求婚の指輪ってなんのために基本セットに入り込んでいるんだよ!!」

安物どころかタダのために求婚された人はその人の資産の無さなどに失望して去ってしまうことが多いとかいうのって完全に悪意満々でセットにいれてるよなぁ!!

「まぁ物心着いたときにこれを認識するときが多いですからね………子供の遊びのような物ですよ」

「……………あ~、そうなのか………。子供の玩具を求婚の時に使われたらかなり苛つくよなぁ…………。」

そう感じながら、俺はお古の運動靴とゴムの切れた紅白帽を見て、またもキラクに激しく突っ込んでいた。

「小学校の運動会かよ!!大人の儀式的な戦いでこれ被っていたらかなり引かれるわ!!」

「楽しいんですけどね…………紅白戦。綱引きに玉入れに水入れにリレーにパン食い競争(仮)なんかあって………」

「パン食い競争のカッコ仮はなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

なんかすんごく恐ろしい想像しかできないんですけど!!

「まぁくわえる物が子供なら魚の燻製だったりピザだったりするだけですけど、大人になるとナイフやら爆弾、白銀貨のレプリカなどがあるわけなんです。」



「そういえば金のランクについて聞いてなかった気がするんだけど?」

「すみません。じゃあ、これから説明させて貰いますね。」

そう言ってから、キラクは説明を分かりやすくするためか、いくつものコインを一枚ずつ取り出した。

「じゃあ、これから貨幣のレートについて説明させて貰いますね……………。」

そう言われている間に俺は気がついた。

「聞いても意味ない気がしてきてしまった………多分俺は、まだ無一文だし」

皮肉っぽく俺はそう言い放った。まぁそれはそれとして、貨幣のことを聞いておかないと、今後こまるだろうしなぁ…………。


それにしても。いつになれば冒険に出られるのだろうか?それは神のみぞ知るということにして今放っておくことにした。

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