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聖者達part 嵐のようなメンバー達、ドM女編-3

一昨日まで合宿でスマホを取り上げられて更新できず、昨日も色々あって更新が出来ませんでした。


……………それがなくても元々更新が遅いじゃないかと突っ込まれそうですが。

「あぁ、私の人格はね、もう一つ、兎子トコってのもあるの。兎子の人格は白河神兎が中学生になる前に主になっていたわけ。まぁ、ここに来るときにエラーで人格というかモードが替わると少しだけ見た目に変化があるみたい。」


神子がそう言うと、確かに少し違う。シロは髪をそのまま垂らしていたのだけど今は少しだけロールになっている。そして女性らしい唇の艶っぽさもあった。元々シロは女顔だったこともあり、神子はまさにドSな女性に見えた。実際、ヒルージュさんを馬にして進んでいるのだから。


「じゃあ、これまで僕と接してきたシロは消えていないってわけだね?」

「えぇ、そうなるわね。とりあえず広間まではこの子に乗って行くことにするわ。ほら、私って体力無いでしょう?使える乗り物があったら使うべきだと思うの。」

「だからって、人を使うのはどうかと思いますよ……先輩。」

「まぁ確かに神兎っちは体力無いけどさ…………。」

「私は問題ありませんよ!!人間扱いされないプレイなんて素晴らしいじゃないですか!!」

「あらあら、何で馬が人間の言葉を喋るのかしら?ほら!!鳴きなさい!!馬らしくヒヒーンと!!」


塔子ちゃんがそう聞いたのは、なぜ神子がヒルージュさんを馬として使っているかが気になったからだろう。まぁ、僕も気になってはいるけどさ…………。具体的な理由が知りたいよ。


「ヒヒ~ン。」

「こらこら、もっと早く動かないと置いてかれちゃうわよ?もっと速く進みなさい!!」

また、ヒルージュさんの尻がスパァーンと叩かれた。というより、鎧で堅いはずの尻を叩いてあんな音が出るのかが気になってしまう。シロはあそこまで力が強くは無かったはずだと記憶しているし。



「もしかしてあの鎧って実は紙で出来ているんじゃないかな?そうじゃなきゃああれだけ堅そうな鎧を叩いて良い音が出るわけ無いよ。」

「はぁ……………まぁ、そう思うのも無理もないか。ヒルージュの装備しているのは『遠当ての鎧』だからね…………。」

そう言ってガンさんがSWを出して僕たちに見せてくれた。『遠当ての鎧』はヒルージュさんがスキルの合成を使って自作した物らしく、鎧としての性能は無いらしい。


・遠当ての鎧………◎4 見た目は普通の鎧だが、鎧として機能していない鎧。叩かれたり斬られたりしたときのダメージが直接自分の痛覚に伝わる。


「………………………そういえば、あなたはこんな被り物もあったわよね?かぶって進みなさい。あなたならこのぐらいの道、覚えているでしょう?」

「ひ、ひひーん!!ひひーん!!」

SWを見た神子が被り物を被るようにとヒルージュさんに指示すると、ヒルージュさんは口でSWを操作して被り物を被っていた。ガンさんの話しに出てきた豚の被り物ではなく、馬の被り物だったのだ。


・馬の被り物………◎2 主にパーティグッズとして使われる被り物。ただし、本物の馬の毛皮をたてがみに使っているために多少のフサフサ感がある。これを被ると視野がかなり狭くなる。


「ひひーん!!ひひーん!!」

「いいわねぇ。あなた、本当に馬みたいになれているじゃない。でも、何かが足りない気がするど…………まぁいいわ。進みなさい。」

「ひひーーん!!」

なんか、とてつもなく異常な光景を見て、僕は塔子ちゃんみたいに気絶したくなった。そうすればこの光景を見なくてもいいのかもしれないのに…………。というより、ヒルージュさんが馬にされているのを見る人が広間に続く廊下にいないのはどうしてなのだろうか?


「そういえば、テンペストのメンバーって全部で何人なんですか?」

花多美ちゃんがガンさんに聞くと、ガンさんは指を使って数えていた。数え終えてからガンさんは僕らに向かってこう言っていた。


「え~っと、確か男が四人、女が四人だったね。」

「女性が多すぎないですか!?」

「元々騎士団からじゃなくていろんな所から先代が連れてきてたからね………。まぁ、私が連れてきたりしたのもいるけどさ、色々あるんだよ。」

「ヒヒーン!!」(私は痛めつけてくれる人がアンシュルテしかいないですから不満たっぷりですけどね!!)

「すみません、馬語はさすがに分かりません!!」

「あらあら、馬のくせにそんな事で文句を言わない方が良いですよ?あなたは捨てられないように、私に媚び、跪けば良いのですから。」

「ヒヒーン!!」(ありがとうございます!!ありがとうございます!!)

神子は馬語が分かっているのか、ヒルージュさんの尻をまた叩いた。するとまたスパァーンと良い音がした。多分ヒルージュさんは相当難解な馬語で喋っていると思うけれども、それを理解できる神子もなんこ凄いなと思ってしまう。


「そういえば、アンシュルテさんってどんな人なんですか?ヒルージュさんが言うにはたいそうなドSなんでしょうけど……………。」

「あー………………うん、そうだね。まぁ、見れば分かると思うよ?うん、あれで分からなかったらかなりの鈍感だよ。」

「……………まぁ、多分神子のような感じなんだろうなぁ…………………。」

まと見ぬアンシュルテさんの姿を想像しながら、私達は広間まで歩いたのだった。とはいえ!城の入り口から広間までかなりの距離があるなぁと思った。まぁ、騎士団ならこのくらいでは疲れないのだろう。僕はそう思いながら歩いていた。



「ひひーん。」(ここが広間の扉です。)

「そう?ご苦労様でしたわね、この雌豚!!」

「ヒヒーン!!」(ありがとうございます!!最高のご褒美です!!)

「じゃあ開けますね……………。」

花多美ちゃんが扉を開けようとすると、扉が向こう側から開いた。花多美ちゃんが少しだけよろめいてしまった。


「テンペストへようこそってわわわわわわわわ!!!なんですかその馬わわわわわわ!!」

なぜか、とてもテンパっている女の子がいた。ぱっと見小学校四年生ぐらいの身長とその身長に見合った幼い顔に、子供のような慌てよう。そんな彼女を見て、ガンさんが衝撃的な事を言ったのだった。



「アンシュルテ、彼女達が新しいテンペストのメンバーだよ。」

…………………アンシュルテさん…………見た目は完全に子供でした。

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