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聖者達part 嵐のようなメンバー達、ドM女編-2

ヒルージュ視点


私は元々この国………ジーブルフリーデの出身ですね。まぁ王都からはそれなりに離れている村なんですけど。空気が美味しくて、牛や馬がたくさん放牧されてるんですよ~。私の愛馬も私の両親が私の出身の村から送ってくれた馬でして…………って、そんな事どうでもいい?いやいや、一応私の生い立ちですよ!!だから髪を引っ張る手を緩めないで!!


え~っと、それで私は産まれたときに何千億人に一人の確率で起こる障呪チャームを持って産まれて…………って、チャームに付いての説明?やりますやります!!なのでしっかりと髪を引っ張ってくださいぃぃぃぃぃぃ!!!


障呪というのは私達の世界ではどうやっても解くことの出来ない普通の人間とは何か違うようなっていうそちらの世界での障害みたいな物ですね。盲目の障呪のように一生目が見えるようになることはない障呪や炎人の障呪のようにいつも体のどこかから炎がでているなんていうのが障呪なんです。


でも、障呪はただでさえ起こる確率の低い症状です。一番多い石の手の障呪でも十億人に一人でるかでないかということですよ~。石の手の障呪は手がまるで石のようにガチガチになっていて指が動かない物ですね。


で、私は何の障呪はなんなのかってててててて!!ちょっと団長、殴るのをやめないでください!!あ、本音が出ました!!まぁ、私の障呪は不死身の障呪というものですね!!あ、別に不老不死の体ではありませんよ!!ただ死なないだけです!!簡単に説明すると病気などでは死なず、老衰のみでしか死ねない体となっておりまして、なんと一回も死ななければ一兆年も生きられる仕様になっておりました!!


え?それ障呪とは呼べないような軽いもの?いえいえ、そんな簡単ではないらしいですよ。私の寿命は確かに一兆年なのは単なる死ねる回数らしいですね。それも、死に方によって何年分か減ります。私の寿命は一兆あったのが死にまくってるので8973億8642万5367年ほどですね。でも免疫が付いていくのか中々減らないんですよ~。


まぁ不死の障呪を持って産まれてきたんですけど両親は全くもって知らんぷりだったわけです。両親にとって私は長く待ち望んだ一人娘だったわけです。いくら障呪が付いているからといって我が娘を殺すことはできないと言って私が死なないように見守ってたわけです。実際私は一回死ぬまでは単なる普通の少女でしたよもったいない!!あの時からなら私は子供ならではの理不尽な責め苦を何回も受けられたのに…………。


あ、初めて死んでしまったのは、騎士団の外部試験に合格して王都に行く前の日ですね。暴れ馬を止めようとしたらしくじって顎を蹴られた事ですかね………。その時には五年分の寿命が持ってかれたらしいです!!まぁ回復すれば元に戻るので支障はありませんでしたけど…………私はそんな時に気付いたんです。痛みからの快感に。


それから王都に行って当時は第三騎士団のアルクレーガンに入ったんですけど、その後すぐに戦いに出されまして………その時に私はかなり活躍しましたよ!!一個師団分軽く倒したので!!…………………まぁ、その後に色々と問題を起こしてしまってアルクレーガンからテンペストに異動させられた訳ですが、ここはここで幸せです!!


え?私がどんな事をしたかって?それはまぁ多すぎますよ!!他の団員の弓の練習用の的の中に入ってグサグサとなったり、胸がキツいのにも関わらずキッツい下着で縛ってみたり、紅茶を冷めてないどころかお湯のまま飲んだり…………他の団員も巻き込んだことがあって困ったベル団長がテンペストに入れておきたくなるほどですよ。


テンペストに来てからは、幸せですよ~。なんてったって、アンシュルテの楽しい楽しい折檻もありますし、やっかい事も多いですしね~。





クロ視点


「ふひゃら………ひゃひゃひひゃひあひゃひぇひゃのれすぅ……………………」

これは、豹変したシロに額にアイアンクローを決められながらもう片方の手でツインテールを二つ同時に引っ張られていてなおかつどこから出したのかがわからないギャグボールで口を塞がれたヒルージュさんの右手が壁をなぞったのをまとめた物である。いや、ヒルージュさんの生い立ちも十分凄く、凄まじいのだけど今のヒルージュさんの様子からとてもヒルージュさんをまともな人間として見ることができない。


「お~い、大丈夫?出雲っち、花多美っち…………………私は、大丈夫じゃないなぁ……………トラウマが段々と蘇ってくる…ゴメンナサイゴメンナサイ……あれは父さんと母さんが愛し合ってたからやれてたんだね。決してDVじゃなかったんだねというか縛りプレイとかは川の字になりながらやるものじゃないと大人になったら分かるよ……………でも、もう限界だよ…………。」

ブツブツと念仏のように呟いていた塔子ちゃんは、また失神してしまった。………………………僕の両親はそこまではしていないと思う。でも、今はヒルージュさんにあんな事やこんな事をしているのが身内であるシロなのが問題だ。


「話は終わったのね?なら四つん這いになって馬になりなさい。そして、私を乗せたまま移動しなさい。いいわね?」

「ひ、ヒヒーン!!」

シロが四つん這いになったヒルージュさんの上に乗ると、ヒルージュさんは尻尾を振るように喜んでいた。いや、喜ばないでください。後あれは本当にシロなのかな?そう思っているとシロがこちらを向いた。


「………あぁ、この人格というかなんというかでお会いするのは初めてでしたね。今の私は基本的に悪役を描くときに表れていたもう一人の白河神兎………まぁ、ややこしいので神子かみこと呼んでくれればいいですわ。あぁ、このバカ馬!!もう少し早く進みなさい!!」

そう言って神子がヒルージュさんの尻を叩いた。スパァーンと音がした後、少しだけヒルージュさんの進むスピードが上がった。

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