貴女と生きた時間
訪れた瞬間 白く浅く
あっけなく唐突にやってきて
わずかに奔る残照のような
痛みはどこから?
思えばいつも外れていた
置いてきぼりになってきた
僕の翼はたぶんきっとね
この時のためさ そうだろ?
いつも忘れていたんだけど
こんな時に戻る
貴女にもらった想い その深さ
明日に続く道は閉ざされてしまったけど
ソレは確かにある 深くに
僕の去った後どうしていくんだろう?
見守ることはできない
護った行為の代償とすれば
この事実 それだけなんだろう
血まみれの手でごめんね
撫ぜるしかできないごめんね
貴女に残せる想い この行為は
せめて心の隅に置いてほしいと思うエゴで
罪というなら罰は受けるさ
先行きすら不透明な時勢に
指針を授けてくれたのはこの想い
僕の人生に価値があったというなら
今このとき そのためさ
人は他人のために命を
差し出すこともできる
奪うだけではなく なぁそうだろう
僕があげるのはTime 貴女が立つためのTime
どうか生きていって さよなら
紅い薔薇シリーズ。
主人公を想定してる女の子を護って死に瀕した男の、今際の際の語り。
彼女が救われる日は果たしてくるのか?
私次第なんですが、ハッピーエンドにどうやってもならねぇ!どうしよう!




