夢想曲~トロイ・メライ~
あたりに満ちていた 光も 全て眠りにつき
今日 この一日をまた 喰らっていく
消化されるだけの なんにもない 無個性な時間は
毎度のように 僕の身も心も 腐らせていく
当たり前の話 聞き飽きた言い訳 量産型の思考
いつもいつでも右へ倣えと
周りの人の都合の言いように作り上げられていく
不気味な歪んだ人間の意思の象徴なんて
これじゃまるで<<世界が望んだ偶像>>のようじゃないか
これでいいのか自分に問うても答えなんて返ってきやしない
当たり前だよね そういう風に楽をしてきたんだから
くだらないと春を謳歌する人を揶揄してみても
募っていくのは諦観といやらしい卑屈な思考だけで
自分にうんざりするのにも疲れてきたし
ここらで幕引きも悪くは無いとおもいだしている
それこそが僕を弱者としているたった一つの理由なんだろう
言葉にするのには 陳腐だとおもうけれど
いつか 苦しいこの時を笑って 語りたい
相変わらずの僕は 自分を そうやって慰めて
またいつものように 社会から はじかれていく
お前の言うことなど どうでもいいんだと 心中でこき下ろし
それでも何かをおこす勇気はない
口先だけにすらなれない どうしようもない
てんでダメなまま大人になってしまった
これでいいのか自分に問うても答えなんてわかりきっている
そりゃそうだろ そういう風に妥協して選んだんだから
うらやましいとWinner’s Trainに乗った人を妬んでも
鬱屈した感情が頭の中を派手に散らかすだけで
誰かに期待するのももう懲りたし
人生の終幕を飾る機会を伺っている
それこそが僕を弱者としているたった一つの理由なんだろう
わけのわからない恐怖に襲われて目を覚ましてみれば
染み付いた負け犬根性が僕の体を支配し始めて
あふれる涙 漏れる弱音 唇をかむ
寂しがりやの僕の名前はそうRabbit
ああどうしようもないね 悟ってまた静かに眠る
明日もまた心を殺して過ごすだけ
満ち足りた幸せな日々を夢想するだけ・・・・・・
久しぶりに投稿
ストックはあるけど放出しなかったため、こんなにおそくなってしまった・・・
自虐系な内容で、独白とかプレリュードみたいに自分のことを詩に落とし込んでみたタイプの作品です




