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In Schwarzer




春の宵 ざわめく妖艶な桃に染まる


抱き締めた 夜桜が見守るこの場所で




そっと君の開いた口に


私の舌を絡める


寂しいから苦しいから


君の肌を求めてる


そっと・・・そっと・・・




壊れやすい体


君の暖かい心で包んで


溺れそうな黒と


紅色の花弁のなか私は


咽び哭く







切ないね 貴方が私を抱くしぐさ


身もすくむ黒の恐怖から逃れられる





閉じてく扉泣きそうなこと


隠して寝息たて


夢を見たい抱き締めてほしい


不安定な境界を


すっと・・・越えて・・・




闇に落ちていく私


自分が消えていくのがわかる


彼方に見える光


手を伸ばしても届かず


目を閉じる








ある日の朝目覚め君に電話かける


誰も出ない壊れたケータイが路にひとつ






例え君がいても


歪んだ心の窪み埋まらない


きっとこの先誰も


こんなに心を焦がせずに


目を閉じる





黒に飲まれた私


自我もないままにただ眠れたら


どんなに心休まるか


手に入ることない理想を


求めてる





後期作品。

気に入った作品です。


根底にあるのはけいおん第一期秋山澪キャラクターソングの『Hello Little Girl』の陰鬱とした雰囲気です。


作成当時は色々あってヤンデレ気味だったのが色濃くみてとれますね。

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