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Destiny━運命━



砂のお城のように


脆くはかない二人


風が少し吹けば


崩れて塵に還りそう




病院の部屋を出たこともない


俯いて泣いていた私に


愛しているとささやいてくれた




あの日出会わなければ


もっと二人幸せだった?


悲しみにくれたこともある


けれど手を取り合って


誰かに支えてもらわなくちゃ


立つこともままならなかった二人







夕日が見えるテラス


笑って座ってた


隣に君がいない


涙が溢れ始めた




走り出したいよ


動かないこの体


黒く染まる部屋




夢でも見てたのかな


何で君は逝ってしまった


神様どうかお願いだから


今まで一度として


聞いてくれたことないけど


残酷な世界の善意ね







君の声が聞こえる


悲しむのはやめてほしい


私の顔になにかが触れる


最期に伝えたかった一言


愛していますなんて言わないで




最初で最後の


あなたと私の情事


愛しい肌にそっと触れた


意識が薄くなる


君の微笑む顔はキレイ


少しずつ輪郭がはっきりする




最初触れることが


できなかった君が側に


手を引いて私を抱き締めて


今や二人世界の


下らない運命さえも


乗り越えて一緒になったんだ





後期作品。


タイトルは適当です。


病気を抱えた少年少女の最期とその魂の情事を描いてみた作品です。


個人的には可もなく不可もなくといった出来。

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