誰かのために
周りの風景を
見渡してふと気がつけば
暗い場所に1人たっていたの
あの選択は正しかったの
思い返してみれば
別のやり方もあったかもしれない
なんてぼやいても仕方ないかな……
1人の力で成せることなんて
限られてて悔しかったの
その小さな手に多くは抱えられないよと
知った風に言わないでよね
例え例えこの瞬間に
私のからだ朽ち果ててでも
誰かを救い出せたのなら私はそれで幸せです
毎晩のこと夢に見る
あの日世界が真っ赤に燃えた
辺りに生命は感じられなかった
生き残ってしまったのなら
消えた命の分だけ
私は人を救わなきゃいけない
そうでないと許せないから……
私がこの身で成せることは
所詮人の範疇だけど
それで満足できないから身を削っていこう
ナニカオカシイカイ?
例え例えこの瞬間に
私のからだ朽ち果てても
誰かを救い出せたのなら私はそれで幸せです
お伽噺のあのヒーローは
全ての人を掬い上げてた
その背中に追い付くことは決してできない
そんなことわかってる
それでも例えばこの瞬間に
あなたが傷ついて倒れたら
私のからだ朽ち果てても
人1人を救えたのなら私はそれがいちばんです
1人の力で成せることなんて
限られてるなら人をやめよう
それでも足りないというなら神にもなろう
ナニカオカシイカイ?
だからだから人々は言う
私を指して壊れてると
それでも誰かを救えるなら私は十分幸せです
書き下ろし。
Fate/stay night主人公、衛宮士郎をモチーフにした作品です。
この作品について解説するよりはゲームをやっていただいてその異常性を理解していただく方がいいと思いますので解説はなしで(ステマ)。




