素晴らしきこの世界
何かが笑っているような天井の木目
明日も朝早いのに目がさえて仕方ない
正義感の欠片でも残ってるなら
現状を嘆くだけなんて有り得ないでしょう?
一度それを意識してしまったなら
逃れることなど叶わないから
わずかに延びていた
生命の根っこに
かじりついても泥を啜ってでも
生きろ 薄くても濃くても良いから
生きろ 力強くても儚くても良いから
生きろ 泣き出しても笑ってても良いから
生きろ 精一杯いきてくれれば良いから
寂しさだけが残ったこの部屋
甘い香りの残飯が鼻につくね
愛は続いても三年だなんて
悟った顔しなきゃダメなんてイイ迷惑だよ
泣いたりしないよ僕は強いんだから
気を張って空元気でも出せれば
きっと良いことが
降ってくるんだと
信じているんだ信じていたいんだ
生きろ 過去見ても立ち止まっても良いから
生きろ 嘘ついても罵られても良いから
生きろ 愛に溺れても傷つけても良いから
生きろ 何があっても生きてさえいれば良いから
ああふとしたときに見上げる空は綺麗で
悔しいくらいに晴れ渡っていて
ふと自分を省みてみたら
なんだろう湧いてくるんだ
正体不明不可思議な未知の力が
生きろ 下見てても転んでも良いんだ
生きろ わからなくても騙されても良いんだ
生きろ 喧嘩しても別れても良いんだ
生きろ 精一杯生きていれば良いんだ
生きろ 少しずつでも進めれば良いんだ
生きろ 感じたままに言葉にすれば良いんだ
生きろ 抱えられるだけ抱えても良いんだ
生きろよ 精一杯生きてさえいれば良いんだ
なろうでは初の書き下ろし作品になります。
友人の父が亡くなりまして、御葬式にいってきました。
身近なだれかが動かなくなり、二度と話すことがないということがどういう衝撃を持っているのか自分にはまだわかりませんが、悲しみの渦中にいる親友のことを思って作り上げました。
何度も作中で言われてるように、悲しんでも、傷ついても、生きろ、生きてさえいれば良いんだ!とエールを送りたいです。
平成26年3月21日 追記
この作品の解説をしておくのを忘れていました。
この作品の主人公は草臥れた中年サラリーマンです。
上司の汚職の片棒をかつがされ、罪悪感に襲われる場面から始まります。
Bメロは同じくらいの時期に彼女に浮気されています。
このように不幸続きの彼ですがそれでも自分に生きろと訴えかけているのです。