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Metempsychosis




失われた命の行き場はどこなのよ?


純真な目で訊かれ


明瞭な答えを返すことができず


曖昧に笑いごまかし逃げた




死の先に何があるかなんて


知ってみたいと思うけど


輪廻するならそりゃきっと


素敵な奇跡だろう




あの日消えた 君にたとえば逢えるなら


とんでもないような事態だろう


括り付けた わけ身を育てる覚悟すら


分け合えるようになるんだから







持ってるものは貧相な自分の知識だけ


それだけでどうにかしてきた


夢で見る君に答えを求めても


返ってくるはずなんかもなく




死の先におそれることないなんて


安心が欲しいけど


輪廻するならもしかして


君に逢えるだろうか




あの日出会った 君にたとえば逢えるなら


たまってきた弱音も吐ききれるだろう


腰を据えた わけ身が巣立つ覚悟すら


独りで踏ん張らなくていいんだから







羨望を抱いても


悲嘆に暮れてみても


物事は結局進まないね







あの日見た 君との絆の重みすら


自分一人には荷が勝ちすぎるよ


頑張ってきた わけ身の立派な生を見て


ようやく君に胸張って逢えそう





もうちょっとだけ待っててくれないかな





羨望抱いた時もある


悲嘆に暮れた時もある


それでも折れず来た


逢える日が来ると信じてきた……




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