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第七話 初めての魔法

魔法を使うシーンがようやくかけました!

 魔力の変換を始めて2週間……

 

 7属性すべてに魔力を変換することはできたが、適量な分だけ魔力を変換するのはまだ修業が必要そうだった。光の属性を除いては……


「ユウ様は光属性の適性が高いようですね」


 フィリアがそう言って光の魔水晶を見る。 


 そう、光属性だけ一発で適量な魔力を注ぎ込めたのだ。ほかの属性は未だ修行中だが……


「そもそも、多くの魔術師は多くて3属性しか魔力変換ができません。7属性すべてに魔力を変換できただけでもユウ様は異常ですよ……」


 フィリアになんかさりげなく異常扱いされてるが……


「私は一応王級なので4属性は扱えますが、それでもすべて完全に制御できているわけではありません」


 王級で4属性か……、アスラはどれぐらい扱えるのか俺はフィリアに聞いてみる。


「アスラ様ですか?アスラ様は確か5属性を完全に制御していらっしゃったと思いますが……」


 さすが王国でも5本の指に入る魔術師。そんなことを考えているとフィリアが今日から修行を変えるといってきた。


「とりあえずは属性の変換にも慣れてきたでしょうし、そろそろ魔法の修業をしようと思います」


 おお、ついに魔法が使えるのか!


 俺は目を輝かせながらフィリアを見る。


「まずは適性のある光属性から始めましょうか」


 そういうとフィリアは俺を家の中にはに連れ出す。


「魔法は生活にも使われますが、本来の用途は魔物と戦うための技術です。身を守るためにも魔法の攻撃への使用は必ず必要になります」


 『魔物』


 この世界にはやはりそういった存在がいるらしい。書斎の本にもいくつか魔物の記述があったし、いつか俺も戦うことになるのだろうか。


「まずはこの的に魔法を当てる練習をしましょう。お手本を見せますので見ていてください」


 そういうとフィリアは的となる丸太を地面に置き、5メートルほど離れた位置に立つ。フィリアは右腕を水平にし、手の平が的に向くようにする。


 フィリアが的に向かって魔力を練るのを俺は感じるのと同時に、フィリアの右腕にバチバチと小さな青白い電撃が発生し始める。


 そして次の瞬間……


 バリッ!!!!



 フィリアの右腕の手の平から丸太に向かって、一筋の電撃を撃った。電撃は一直線に丸太に向かい丸太がはじけ飛んだ。


「すごい……」


 俺はそう呟いた。これが魔法……、母のライラが使う生活用の魔法と違い相手を攻撃する魔法。それは美しかったと思う。青白い電撃が一直線に丸太にあたるまでの一瞬、俺はそれをしっかりと目に焼き付けていた。


「これは光属性の低級魔法『雷撃』です。光属性の魔力を雷撃に換え、一直線に的に向かって飛ばす簡単なものですね」


 フィリアは俺にやってみるように促す。


 先ほどのフィリアを真似て、俺は右腕を正面に突き出し構える。


 イメージは普通に雷でいいだろう。上から降るのではなく、俺の右腕を起点として的に向かうようにイメージする。


 光属性に変換した魔力を右腕に集中させ、徐々に電撃の形にしていく。


 そして、このぐらいでいいだろうと思い一直線に電撃を放つイメージをする。


 ドンッ!!!!


 俺の放った雷撃は丸太から少しずれ、丸太の右隣の地面に直撃する。




「……」


 地面は大きく抉れていた。というか余波で丸太は粉々になっていた。


「こ、これは……」


 若干フィリアの微笑みが引きつっている。


「おそらく魔力を込めすぎたせいで軌道が不安定になったのでしょう」


 そんなに込めたつもりはないんだけどなぁ……


「でも魔法自体はしっかりと発動していますし、あとは威力の調整ですね」


 その調整が一番の問題なんだけどな……。この先が思いやられそうだ。


 そうして俺の初魔法は中庭の一部を大きく抉るという大惨事に終わった。


 ちなみにこれがあとでライラにバレ、フィリア共々こっぴどく叱られたのは内緒である。


低級で地面を抉るって……

ユウってつくずく化け物ですよね~(苦笑)



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