表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/21

第五話 強大な力

更新がどんどん夜になりつつある……(汗)



 魔力を感じる修行を始めて一週間。


 朝早く起きた俺は 魔力のイメージを考えていた。


 あれから魔力を魔水晶に注ぎ込むことは出来るようになったが、何度やってもランプ程度の明るさにしかならず俺は原因を考えていた。


 一番に考え付いたのは、液体のイメージでは何かが足りないのかもしれないということ。魔力のイメージとしては合っていないのかもしれない。


 そんなわけで俺は液体以外のイメージを考えているのだが……


「あー、わかんねぇ」


 俺はベッドに倒れ込んで不満を口にした。


 フィリアによると魔力のイメージは人それぞれで自分に合ったイメージを考える必要がるらしい。


 ちなみにフィリアはカエルらしい。何故カエル……


 しばらく考えてもアイデアが出なかったので、俺は不本意だがアイツに聞いてみることにした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

×月××日 魔力について


 魔力のイメージが分からない。

 魔力ってなんなんだ?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 俺は日記に書き込むと修行の時間になったので返事を待ちながら、修行をすることにした。


 



 数時間後、俺は修行を終え部屋で日記を取り出した。


 お、返事が来ているみたいだ。


「一応、神だから世界の理については答えられないんだ。だけど魔力のイメージにヒントはあげれるかも」


 一応仕事はしているらしい、守秘義務というやつか。っで、ヒントってのは……


「なんか難しく考えているみたいだけどオーラとかでいいんじゃないのかなぁ?あまり考え過ぎないほうがいいよと思うよ?」


「……」


 なんかすごくあっさりした回答だった。確かに考え過ぎていたかもしれないが……


 オーラかぁ……試してみる価値はあるか。



 翌日、俺はチャラ神のアイデアを参考に魔水晶に魔力を込めてみた。


 前の世界での漫画を参考にし、オーラは自分の体に纏うようなイメージをしてみる。そこから体と水晶を巡るようにして力を込めてみた。


 すると水晶は一気に輝きだし、以前見たフィリアと同等の明るさになる。


 しかし、魔水晶の輝きは更に増していきやがて……


 パリンッ。


 突然魔水晶に大きな割れ目が発生し、次の瞬間、魔水晶はいくつもの破片へとなり粉々に砕け散った。


「……」


 俺はあまりの事態に言葉を失う。フィリアの方を見ると驚愕した顔があった。


 俺はフィリアに何が起こったのか聞くと、魔水晶を手にとったフィリアは説明を始めた。


「魔水晶に込められる魔力には限界があります。これが魔力の限界量です。魔力を込められる限界量は込める物の質にもよりますが、この魔水晶は最高レベルの品質で魔力の限界量はかなりのものです。それを粉々にするなんて……」


 フィリアはそう説明してくれた。フィリアでも魔力を満タンするのに3年はかかるらしい。


「とにかく一度、ユウ様のお父上と相談してきますのでしばらく待っていてください」


 フィリアは部屋を出て行った。1人取り残された俺は粉々になった魔水晶を見る。


 えーっと、俺の魔力が原因?


 まあ、それしかないか。正直、俺にそれほどの魔力があるとは思わなかったしなぁ。



 それからの修業はアスラの呼び出しによって中止された。俺とフィリアはアスラの執政室に呼び出されアスラの目の前に立たされている。


「魔水晶が砕けたというのは本当か?」


 アスラは確認するように俺に聞いてきた。


「はい、魔力を魔水晶に込めていたら急に砕けました」


「ふむ……」


 アスラは考え込むようにいて腕を組む。


 フィリアは俺の隣で一緒に立っていたが、その顔は無表情だった。


「ユウ、これは私の推論だがおそらくお前の魔力量は神級クラスだろう」


 それを聞いたフィリアは先ほど水晶が割れた時より驚いている。


「魔力量……、神級?」


 なんか急に聞きなれない単語が出てきたぞ。


「ああ、魔力量というのは生物が保持する魔力の量のことを指す言葉だ。魔力量はクラス分けされていて下から低級、中級、上級、王級、神級の5段階ある」


 つまり俺の魔力量は最高クラスということか。


「私もフィリアも王級でこの国でも数えるほどしかいないが、神級は世界でも10人もいないだろう」


 なんか俺とんでもない力持ってますけど……

 

 そんな俺に才能なんて……いや、待てよ。俺はこの世界に来たばかりのころを思い出す。


「「それじゃあ最後に。君の新しい門出だ!これは僕からの贈り物だよ」」


 おそらく原因はチャラ神がくれた贈り物という名の魔力だろう。恐らく魔力を受け取ったおかげで俺が保持している魔力はかなり増えたのだろう。


 あいつの少しってどんだけだよ……。まあ、伊達に神を名乗ってるだけはある……のか?


 俺がそのことを思い出している間アスラが話を進める。


「ユウ、お前の魔力量はおそらく一国を焦土と化す魔法や数百という人を集めて出来る儀式魔法すら一人で扱える魔力量だ。だが、その強大な力を知ったほかの貴族、王族たちはすぐさまお前を手に入れるために動き出すだろう。殺そうとするやつも出てくるかもしれない」


 アイツは厄介な力をくれたようだ。一瞬だけ尊敬しかけたが、アイツのせいで命を狙われる可能性が出てきたんだ。むしろ恨んでもいいぐらいだろう。


「これからお前は自分の魔力を制御する術を覚えろ。それから今すぐというわけではないが、自分の力の使い道を考えておけ。強大な力は時として味方すら傷つける時がある。それを防ぐために自分の力の使い道を考え、そのために力を振るえ」


 俺はアスラの言葉に俺は深く頷いた。


「明日からはフィリアに修行の内容を変えてもらう、話は以上だ」


 アスラはそう言い終えると、机の上にある書類に手を付け始めた。


 俺とフィリアは執政室から出るとため息をついた。先が思いやられる内容だった。


「とりあえず今日の修業はここまでにしましょう。私は明日からの修行内容を考えますので」


「はい、分かりました先生」


 俺はフィリアに言われたことに素直に返事をしておく。


 そのまま部屋に一人で戻り、日記を取り出す。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

×月××日 贈り物について


お前がくれた贈り物がとんでもないもんだったんだが……

とりあえず制御する方法とかあるのか、これ。

お前が関わることで厄介ごとがどんどん増えていく気がするよ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 完全に愚痴日記だなこれ。


 俺は苦笑しつつも、いつもより早めにベッドに入って眠りにつく。


 なんだかんだ言ってはいるが、前の退屈した世界よりは面白いのかもしれない。そんなことをベッドで考えながら俺はいつも通り眠っていった。 

 


 


なんか主人公すごいですね、神級ですよ。

どんどん成長していく、ユウ。

羨ましいですね~、私もあんなに成長できれば……(遠い目)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ