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第十七話 新しい場所と再会

幼少期が終わると非常に文章が書きやすくなりましたw

シリアスは私には無理なようですw

「ここが君の部屋だ」


 マルス辺境伯に案内された部屋は以前住んでいたウェルディアの屋敷の2倍ほどの広さがあった。

 豪華に装飾された家具がいたる所に設置され、一目で高価なものだと分かる。


「ほ、ほんとにここが僕の部屋なんですか……?」


 正直豪華すぎる。てか俺ここに住んでたら落ち着か無い気がする、家具壊さないかってビクビクしながら過ごすだろう。


「まあ、慣れるまでゆっくりすればいい」


 マルス辺境伯にそう言われて俺は頷いておく。焦ったとこで今の俺に出来ることはないからな。


 



 今から一週間前、俺は生まれてから離れたことのないウェルディアの街を離れ、マルス辺境伯の治めるリードリットに来ていた。


 ウェルディアも大きな街だったが、リードリットは大陸の東側の海に面したヴェルヘディア王国の中でも1,2位を争う大きな港町だ。

 人口は60万人ほど。ウェルディアの街で20万人程度なので、リードリットがどれほどの規模かは推して知るべしである。


 そんな東側最大の都市を治めるマルス辺境伯の住まいは一言でいうなら『城』だろう。

 街の中央に存在するそれ(・・)は一見普通の城のように見えるが、大陸の最東端であるため万が一に備え砦の役割も備わっている。


 俺はあの手紙を読んだ日、マルス辺境伯の誘いを受けリードリットのマルス辺境伯のもとでお世話になることにした。


 俺はこの世界のことはほとんど知らないって言っていいほど無知だ。

 いずれ自立するにしても知識や生計を立てる力を付ける期間が必要だろう。



 そんなわけで俺はマルス辺境伯の城?に住むことになったわけだが、案内される内部の複雑な構造にそろそろ頭がパンクしそうになってきたところである人物に3年ぶりに会うことになった。


「ユウ!」


 リナが俺の名前を叫ぶと駆け寄ってきた。そういやここに住むってことはリナと一つ屋根の下ってことか……。


 なんて少し人様に教えられない妄想をしているとリナが矢継ぎ早に話しかけてきた。


「ユウ、大丈夫だった!?怪我はない!?どこか具合が悪いところは!?」


「お、落ち着いてリナ。僕は大丈夫だよ」


 なんか3年ぶりに会った割にはすごく違和感がない。というか、リナのような大貴族の娘が俺みたいな平凡なやつを覚えてくれてるってリナは記憶力がいいんだなぁ。


「少し落ち着きなさい、リナ。ユウ君が困っているだろう」


 苦笑しながら言うマルス辺境伯はリナを何とかなだめてくれた。


 3年が経ち10歳になったリナは、以前会った時よりさらに綺麗になっていた。長く伸ばされた金髪は肩のあたりまで垂れており、吸い込まれそうなほど澄んだ蒼い瞳と整った顔立ち……うん、誰がどう見ても美人だって言うだろう。


「リナ、これからユウ君をうちで預かることにした。仲良くしてやってくれよ」


「えっ、ユウがうちに!?」


 驚いたようにリナが声を上げる。マルス辺境伯言ってなかったのか……


「ごめんな、リナ。嫌かも知れないけどよろしく頼むよ」


「そ、そんな!全然嫌じゃないわ、むしろ嬉しいもの!」


 少し頬を赤く染めながらいうリナ。よかった、嫌われてないみたいだ。



 その後はマルス辺境伯とリナとの3人で城の中を案内を続けてもらい、一緒に夕飯を食べた。


 久しぶりに笑った気がするなぁ……と食事の場面を思い出し実感する。人間とはちっぽけな存在だ。一人では生きていけない。少なくとも俺はそうだ、と今日の夕飯で気づいた。


 俺は部屋に戻り日記帳を久しぶりに取り出す。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

○月○○日 「頑張れる」

 

 新しい生活がスタートした。

 リナもマルス辺境伯も温かく俺を迎えてくれた。

 いつかこの恩を返したい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー



 パタンっと日記を閉じ、布団に入る。


 疲れがたまっていたのか俺はすぐさま眠りの底へと落ちていったーーーー


 


 




新しい生活って慣れるまでが大変ですよね……

ユウは全然そんなことはなさそうですがw

作者は腰痛と戦いながら更新中です;w;

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