↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

子鬼ちゃん

子鬼「おちゅうしゃ」

掲載日:2026/11/04

「子鬼ちゃん、お出かけするから

 お支度しましょうね」


お母さんが僕にお靴をはかせました。


「どこ行くの?動物園?」


「今日はね、子鬼ちゃんの予防接種。

 さぁ、行きましょう」


よぼうせっしゅ???


お母さんと手をつないで

テクテクと歩いているうちに

子鬼は嫌な予感がしてきました。


病院に行く道だ。


「僕、お薬いらない、元気」


「元気でも、今日は病院よ」


嫌な予感が大きくなりました。


「もしかして・・・チックンする?」


「そうね、するかもね」


「おちゅうしゃこわい」


子鬼はお母さんの手をギュッと握って

引っ張りました。


「大丈夫よ。

 子鬼ちゃんは強い子でしょう?」


うん、僕、強い。

でも、おちゅうしゃ、こわい。


病院に着くと、

ヤギさんみたいに白いヒゲを生やした

おじいさん先生が

ぎゅっと口を引き結んで

固まっている子鬼の顔を

覗き込みました。


「泣くかな?」


子鬼はブンブンと頭を振りました


「泣かない!」


ヤギさん先生はニカッと笑いました。


「よぉし、じゃあ腕を出してごらん」


子鬼が、むんっと腕を出すと

看護師のおねえさんが

スゥッとするものを塗りました。


子鬼は、キュッと目をつぶりました。


「すぐ済むからね」


その時です。


ヤギさん先生が大きな声で歌い始めました。


「げぇんこつ山のぉタヌキさん」


あ!この歌知ってるよ!


「だっこして、おんぶして、またあした。

 はい、おしまい!」


え?


「本当に泣かなかったね、えらい、えらい」


看護師のおねえさんがパチパチと手を叩きました。


え?え?


腕に、クマさんのシールを貼ってもらって

子鬼とお母さんは病院を出ました。


「子鬼ちゃん、強い子だったから

 グミ買ってあげようか」


うん!グミ食べる!


子鬼は、グミの袋を抱っこして

意気揚々とおうちに帰りました。


お父さんに今日のこと

いっぱいお話しようっと。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ああ、かわいい(恒例)。とても癒されました。にっこりです。 息子たちが小さかった頃、予防接種行くの面倒だったなーとか、大泣きで拒否したなーとか(in待合室)、思い出してしまいました。 >むんっと腕を…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。