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ジャズを聴く理由
そういうこともあって、私の場合は幼少の頃にジャズに出会ったというよりも、最初に出会った音楽がジャズだったのです。
これまでもいろんな音楽を聴いてきましたけれど、十数年の年月を経て、こうして本格的にジャズを聴き始めたというのは、いわば宿命だったのかもしれません。あるとき、この先一生聴いていける音楽は何か? と、ふと考えたときに真っ先に浮かんできたのがジャズだったことは、自然な流れだったのでしょうね。
これまでは洋楽を中心に聴いてきましたけれど、どうしても言葉の壁というを感じずにはいられませんでした。やはり歌詞を理解できないということは、その楽曲やアーティストの意図を本当に理解できていないのではないか? そこが常に引っかかっていたのです。それならば、いっそのこと歌詞のない音楽を聴こうじゃないか! そんな単純な発想からだったのですが、ジャズって、創作に於いてもたいへん重要な意味を持っていたのです。




