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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン4-スリーパー防衛編

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098-諸悪の根源

というわけで。

アドアステラは、フォービュラにあるカナードの基地まで来ていた。

あの後、アラッドと合流し、フォービュラに移動。

一番高いプローブをばら撒いて、サブシステムを全開にして探したのだ。


「しかし.....これは分からないな......」


見た目はただの岩塊だ。

ただし、熱源を探ると、広範囲に不自然な熱源が分布している。

更に、周囲に浮く岩塊の破片もまた迎撃装置だとわかる。


『もうワープしても大丈夫か?』

「待て。もう少し偵察する」


アドアステラは現在遮蔽しながら、岩塊の周囲を偵察している。

そして、惑星側に近づいたとき。


「成程、こうなっていたか」


岩塊の裏側には、構造物がむき出しになっていた。

ガイドビーコンが点滅し、大型輸送艦が入れそうな格納庫がある。

やっぱり、実験自体はここでやっていたんだ。


『スキャン完了。武装を複数確認、ただし膨大ではありません』

「脱出口は一か所のみのようだな」


アラッドのフリゲートで充分戦える。

ただし、内部の格納庫に何が潜んでいるかは、私にもわからない。


「とりあえず、行くぞ――――アラッド、ワープ開始!」

『これより、ワープする!』


同時に、アドアステラは遮蔽を解く。

スキャン警報が響き、ブリッジに緊張が走る。


「ケイン、ジラントを全機展開! ファイス、サブシステム切り替え! シトリン、セントリーガンをターゲット開始、その後測的データをアリアとファイスに転送せよ」

『了解。ターゲットとの相互距離:72km、相対速度250km/h』

「アリア。ターゲットとの距離が遠すぎます、スマートミサイルでは当てられません」

「近い対象のデータを受け取り次第攻撃せよ」

「了解」


そのうちに、至近距離にアラッドがワープしてくる。


『既にやっているな?』

「ああ、俺たちが攻撃していないセントリーガンを頼む」

『了解だ!』


アクシズⅡは、速度を上げてセントリーガンの撃破に向かう。


『敵セントリーガン、総数が82から43に減少』

「よし、このまま――――」


そう思ったとき、レーダーがアラート音を発した。


『研究施設より、複数の小型ドローン接近』

「絶対にただのドローンではないな....アラッド、注意し――――くっ!!」


ドローンが攻撃してきたが、威力が段違い過ぎた。

アドアステラの未強化シールドが、一瞬で半減した。


「成程、あれが研究成果か? ……ファイス、シールドブースター起動。防御カーネルを起動せよ。シトリン、ポーラライズドモジュールを起動せよ」

『了解。ポーラライズドモジュール起動。』


次の瞬間、アドアステラの全てのシステムが一瞬ダウンする。

再起動すると、幾つかの装備が使用不能になっていた。

全てのエネルギーを一か所に一極化させるこのモジュールは、指定したものにエネルギーを全振りするのだ。


「サブワープドライブ、出力を上げろ。シールドブースターにエネルギー供給」

「サブワープドライブの出力上昇。行けます」


ノルスが予備ワープドライブで、船の守りを賄う。

出力はアドアステラのパワーコア、ワープドライブ、ハイパードライブから得られるエネルギーよりははるかに低いものの、ポーラライズドモジュールの弱点を補うには充分だ。

本来防御を捨てて使うモジュールを、裏技で防御兼用としているのである。


「ドローンに攻撃集中! オーバークロック! 撃ち落とせ!」


秒間二発の攻撃速度で、ドローンのうち一機を撃墜する。

砲撃だけでなく、シールドも戦艦並だ。


「あんなものを量産されれば、戦争の歴史が変わるな....」


あれを一機撃墜するのに、オルトス王国の戦力では、おそらく戦艦四隻は必要だ。

そして、群がられれば戦艦ではあっと言う間に沈んでしまう。


「今、ここで止める! アリア!」

「ECM弾頭、発射します!」


基地のセンサーがなければ、ドローンの目と耳は消滅する。

予想通り、センサーが混乱したことで、ドローンは動きを止めた。

めちゃくちゃに動き回っている。

それをTALで捕まえ、撃ち落とす。


『こっちは終わったぞ!』

「分かった、ドローンの攻撃対象になったら終わりだ、いったん射程外に避難しろ!」

『了解!』


そして、それから更に十分の戦闘を経て、研究施設の外側を守る戦力は全滅したのであった。


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