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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン4-スリーパー防衛編

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097-互いの決着

報告を受けたシラードは、やっぱりといった顔で頷いていた。


「そうか.....やはりな」


結局、ライズコンソーシアムのデータベースをハッキング(がさいれ)した結果、幾つもの証拠が発見された。

違法奴隷の購入、人道を無視した実験、不当に領土を危険に晒したことによる反逆罪。

カナードはこうして、隠密に手配されることとなったのだが......


「.....そうか、あの子が」


一番ショックを受けていたのは、ゼーレンだった。

だが、心のどこかでは理解していたような反応でもあった。


「大丈夫か?」

「いいや、大丈夫ではない。あの子には更生してもらわなければ困る」

「必ず、更生させて見せよう」

「出来ればいいがな」


ゼーレンは真顔に戻ると、部屋から出ていった。


「......これから、どうするつもりだ?」

「正直なところ、スリーパードローンの集結も気になるところだ....そこで、お前にまた指名依頼を出す」


シラードは、私を真っすぐに見た。


「ゼーレンは、俺の恩人だ。だから――――この決着はお前がつけろ。そして、もし間に合うようであれば.....俺たちの決戦に駆けつけてくれ」

「分かった」


事前の情報通りであれば、スリーパー達はジスト星系から3ジャンプ先であるアルカ星系の第二惑星.....ガス惑星の外周部に集結しているようだ。

シラード達は星系軍を率いて、スリーパー達と戦うようである。


「TRINITY.のクソ野郎共は、協力はしないようだ」

「そうか」

「大方、こちらが劣勢になったところで加勢し、手柄を奪い取るつもりだろうがな」


シラードは忌々しそうに呟く。


「既に奴がどこに逃げたかは特定済みだ。シラード......死ぬなよ」

「有難う...お前らしくもないが」

「死んだら報酬が支払えないだろう?」

「....ああ」


短い付き合いだったけれど、悪い人ではなかったな。

出来れば死んでほしくはないけれど。


「敵の位置はフォービュラ。前回の基地とは別の場所にある、巨大な岩盤に偽装された研究施設だ」

「主な実験はそこでやっていたのか.....頼む」

「ああ」


ただ、研究施設の場所は分からない。

おそらく、ブラックマーケットより厳重な遮蔽装置で隠されているだろう。

アラッドには悪いが、先に敵の排除を優先させてもらう。


「.......ファイス、出れるか?」

『はっ、何か御座いますか?』

「アラッドを呼んでくれ」

『分かりました』


今回の基地戦は、アラッドにも参加してもらう。

星系軍や傭兵たちは、防衛戦に参加するために引き抜けないけど、アラッド一人くらいなら大丈夫なはず。

......多分。


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