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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン4-スリーパー防衛編

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093-終演

その頃、アドアステラでは。

シトリンを中心とした防衛組が、パルスレーザーや直接射撃で敵を排除していた。


『アクシズⅡの方へ敵が向かっています!』

「はい!」


アリアが身を乗り出し、海賊の一人をレーザーライフルで狙う。

身を乗り出したアリアに、背後の海賊の一人が銃口を向けようとするが、


「きゃっ!?」


パルスレーザーが通路を薙ぎ払い、海賊は文字通り蒸発した。

轟音にアリアが怯む。


『アリアさん、ドローンを出します! 中へ!』

「は...はい!」


格納庫から飛び出したブリッツシージが、援護射撃を行う。

本来ケインの領分だが、ノルスでも十分に可能である。

それに、こういった閉所での操作は、むしろノルスの方が得手なのだ。


『キリがありませんね』


艦内に戻ったアリアは、ノルスの愚痴を聞きながら艦橋へと戻る。

まだまだ常在人員不足のアドアステラは、戦闘だけで手一杯であった。


「ご主人様、早く戻ってきてください....私たちだけじゃ、無理です....」


アリアはエレベーターのボタンに手を触れながら、そう弱音を吐いたのだった。







既にオークション会場は、四人の手によって制圧状態にあった。

歴戦の海賊を超越した動きを見せるカルと、ロートラ狼人の脅威を見せつけるファイス、それには劣るものの、援護に努めるケインとアラッド。


「くっ! こうなったら!」


海賊の一人が、苦し紛れか取り出したボタンを押す。

それを見たオークションの司会らしき人物が叫ぶ。


「おい、待て! それは.....全員死ぬぞ!」

「うるせぇ! これでも出さなきゃ、俺たちは....!」


そして。

奥にあった檻が開き、そこから何かが飛び出した。

カルはそれを視認して、目をしかめる。


「キメラか....!」


大型の蜘蛛のような身体に、人間の身体が接続されている。

既に服は裂けてなくなっていて、人間の方の両腕にはカマキリのような大鎌があった。


「悪趣味な....!」

「ガァアアアアッ!!」


人間の顔に、カルは見覚えがあった。

あの研究員だ。


「喜べ、アラッド。少なくともお前の弟は無事のようだ」

「....そうか、良かった」

「ガルルルルルァ!!!」


ファイスが、突進してきた蜘蛛を両腕で抑える。

本来であれば抑えられるはずはないのだが、ファイスの全力はその100tトラックの突進のような一撃を完全に相殺していた。


「ともあれ、生死は問わないんだったな――――出来る限り、元に戻せそうな道を選ぼう――――ファイス、退け!」


カルはカルセールを抜く。

そして、前に向けて真っすぐに構えた。

ファイスは、カルセールの銃身の先に赤い光が収束するその瞬間に上へ離脱する。

キメラはそんなファイスを追おうとして、蜘蛛の部分が露になる。


「.....」


カルはカルセールの引き金を引く。

一筋の光が、真っすぐにキメラの蜘蛛部分を貫通し、直後接触部分が爆発する。


「ファイス、後は任せた」

「はっ!」


カルは即座にニケを構えなおし、殲滅戦へと移行するのだった。


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