表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン4-スリーパー防衛編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/272

092-果てなき舞踏会

「――――殺れ!!」


直後、カルに銃口が一斉に向けられ、それらがすべて一斉に光線を放つ。


「主人!」

「安心しろ」


カルはそのまま上に跳躍する。

そして、身を捩って一回転し、彼に銃口を向けていた一人に向かって飛び蹴りをかました。


「ぐああっ!?」

「久々の運動だな....行くぞファイス、取り残されるな!」

「了解!」


ファイスは息を吸い込み、咆哮する。


「ガァアオオオオオオオオオオオオオンンッッッ!!!」


その凶暴な咆哮は、周囲の空気を激しく震わせ――――海賊たちは一瞬、それに怯えた。

そして、彼は突き抜ける。

地面を蹴り砕くほどの加速で、ファイスは海賊たちの一団に肉薄する。


「主人の敵に死をッ!!」


ファイスの腰から引き抜かれた警棒が、ジャキン! と殴打部分を飛び出させた。

トリタニウムで構成されたその警棒は、本来の護身用のものではなく、最早モーニングスター並の質量兵器と化していた。

相当の重量を持つそれを、ファイスはその剛腕で振るった。

到底人体から出るような音ではない、破壊音と共に、警棒で殴られた人間は頭を砕かれて倒れこんだ。


「もう逃げられんぞ!」

「フフ、どうかな?」


その間に、カルは壁際に追い詰められていた。

だがカルは不敵に笑い、ニケで上を撃つ。

その先にあったシャンデリアの留め具が破壊され、シャンデリアが落ちてくる。


「.....ファイス! 後ろだ!」

「はっ!」


カルはシャンデリアを避け、レーザーライフルの雨霰の中を駆ける。

素早くニケをホルスターに仕舞い、カルセールを構える。


「喰らい尽くせ――――カルセール!」


カルセールの黒い銃身に走っていた赤い幾何学模様が消え、内部構造を露出させる。

そして、二発の射撃で腹を空かせたカルセールは、目の前のエネルギー全て――――向かってくるレーザー全てを、純粋なエネルギーへと変換し、溜め込んでいく。


「銃が効かねえなら、直接! ――――がっ!?」

「気づいていないとでも思ったか?」


背後に回っていた男を、カルは銃の持ち手で殴り飛ばした。


「なんで.....船乗りが、こんなに強いんだ.....」

「あまり舐めてくれるなよ」


カルは顔を上げ、周囲を俯瞰する。


「(まだまだ.....もっと強くならないと。お兄ちゃんに見捨てられたくないから!)」

「グルルルルルォアアア!!!」


ファイスが、猛然と海賊たちに襲い掛かっていた。

銃で狙おうとしている者もいるが、ファイスの恐ろしい形相に”ビビッて”照準が合わせられないのだ。


「さて、パーティーもいよいよ終幕か」


カルはニケとカルセールを交差させるように持つ。

直後。

二階の客席の扉が吹き飛び、ケインとアラッドが姿を現す。


「ごしゅじんさま!」

「カル! 大丈夫か!?」

「ああ! 早くこちらへ!」


カルはファイスが追い込んだ海賊の集団の足元に、カルセールを放つ。

深く差し込まれたカルセールのエネルギー弾が地中で起爆し、海賊たちをまとめて吹き飛ばす。

その悲鳴から意識を逸らしながら、カルは止まることなく動き続けるのだった。


面白いと感じたら、感想を書いていってください!

出来れば、ブクマや高評価などもお願いします。

レビューなどは、書きたいと思ったら書いてくださるととても嬉しいです。

どのような感想・レビューでもお待ちしております!


↓小説家になろう 勝手にランキング投票お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ