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異世界の宇宙に船ごと転移しましたが、お兄ちゃんのいない宇宙には住めないので、お兄ちゃんを探す事にしました!〜男装ブラコン少女の宇宙冒険記〜  作者: 黴男
シーズン3-ジスト星系編

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079-警備システム突破

結果として。

ファイスは一命を取り留めた。

ナノマシンから、秘蔵の回復薬まで。

ありとあらゆる治療手段を用いた結果、内臓まで治癒してしまった。

とはいえ、当分は安静だ。


「さて、問題は...」


私は、正常にドックインしたアドアステラを見る。

ここまで辿り着くことを想定していないのか、アドアステラは普通に入港する事ができた。

だが、装甲は修復中、パワーコアは破損寸前、ワープコアは崩れかけと単純にボロボロである。

唯一ハイパードライブだけは無事であるが、単体では航行できない。

さっき、アーマーリペアドローンであるノクシスを抱き抱えて照射した所、損傷箇所が修復したため、パワーコアとワープコアはこれで修復する予定だ。


「目下のところ、問題は...」


この秘密施設である。

警備は無いが、セキュリティをハッキングする技術はこちらには無い。

そこで、少々グレーだけど、ウイルスを送信してセキュリティをダウンさせる事にした。

だが、物凄く厳重なセキュリティらしく、解除に時間がかかっていた。


『データバンクとは独立したシステムのようです。最悪破壊してしまうのも選択肢かもしれません』

「そうだな...」


シトリンがそう分析する。

つまり、警備を強引に突破しても、内部のデータに影響はないということになる。

つくづく、あの防衛網を突破できない事を分かってやっていそうだ。


「とりあえず、ケインには付いてきてもらおう」


力持ちのファイスがダウンしたので、重いデータバンクを運搬するのはケインに手伝ってもらう。

流石に重要なデータにウイルスを仕掛ける気はない。

それは、ファイスの怪我が無駄になる行為だしね。




さて。

警備をどうやって突破するかは、もうアイデアがある。

カルセールで、警備システムの配電盤を打ち貫くのだ。

問題は、カルセールの威力が高すぎて、恐らく貫通し、あらぬものを傷つけてしまう事だ。


「...」


事前にシトリンに教えてもらった立体マップを参考にしながら、慎重に座標を合わせる。

そして、カルセールを構えた。


「......」


もし、警備システムが何らかの手段でデータバンクと繋がっていたら。

データが全てリセットされてしまったら。

ファイスのあの覚悟も、私の蛮勇も...全て無駄になる。

けれど...


「今はこれしかない...!」


私は引き金を引く。

カルセールのチャンバーが回転し、蓄えられた強力なエネルギーが放たれる。

それは、物理的な質量を持たないために、ほとんど反動がない。

しかし、何枚もの装甲と、何百枚もの壁を貫き、配電盤を貫通した。


『配電盤の回路に異常発生。警備システム全体の電力がダウンしています。バックアップ機構の存在は確認できません』

「その他の機構に異常は?」

『確認されません』


よし。

私はガッツポーズをする。

これで、内部へと突入できる。


「......ところで、シトリン」

『はい』

「爆薬の代わりになるようなものとかって、まだあったか?」

『......ミサイルであれば、可能かと』

「なるほど」


かなり命懸けな気がするけれど...まあいい。

ようやく、内部までの道が開く。

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